あなたもひまわり基金弁護士に

himawarikikin_bengoshi.jpg弁護士がいない・少ない地域において、地域の法的ニーズに応え、自分らしさを発揮することができるところがひまわり基金弁護士の最大の魅力といえるでしょう。


その範囲は、一般民事・家事・債務整理・刑事事件といった通常の事件にとどまらず、法人破産や行政訴訟、医療過誤、建築紛争など多岐にわたります。また、破産管財人や成年後見人など、裁判所から委嘱される事件も赴任直後から経験することができます。自治体から講演会の講師や委員の選任を依頼されることもあります。


また、ひまわり基金法律事務所は独立採算制ですので、その所長であるひまわり基金弁護士は、事務所経営も自ら行います。弁護士登録2~3年目のうちに、日弁連のサポートを受けながら、事務所経営に関わることができるというのも、ひまわり基金弁護士の魅力の一つです。



ひまわり基金弁護士になるには

ひまわり基金弁護士として赴任するまでの流れをご紹介します。


icon_pdf.gif修習生の進路に関するフローチャート「ひまわり基金弁護士への道」 (PDFファイル;80KB)

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ひまわり基金弁護士へのサポート

1 事務所運営、事件処理のサポート

ひまわり基金法律事務所には、日弁連、地元弁護士会、弁護士会連合会から選出される委員各2名計6名による支援委員会が設置されており、年に3回以上、ひまわり基金法律事務所の所在地等で会議が開かれます。ひまわり基金弁護士は、業務の報告をするとともに、抱えている悩みや課題について相談することができます。また、日弁連が設置するメーリングリストでも質問や相談ができます。そのほか、年に2回、全国のひまわり基金弁護士が一堂に 会する研修・協議会があり、意見交換等を行っています。


2 経済的サポート

ひまわり基金法律事務所に赴任する時、新たにひまわり基金法律事務所を設置する場合は、開設費用として、「日弁連ひまわり基金」から上限300万円(新規開設の場合は500万円)の援助を受けることができます。また、任期中、弁護士業務にかかる年間所得が720万円に満たなかった場合は、運営費の援助を受けることができます。



赴任経験者インタビュー~あなたもひまわり基金弁護士に!~


ひまわり基金法律事務所への赴任経験者から、実際に赴任をしてみた感想や法曹志望の方々へのメッセージをお届けします。


細川 恵喜弁護士(2019年12月~ 釜石ひまわり基金法律事務所)


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ひまわり基金法律事務所に関心を持ったきっかけを教えてください。


私は、岩手県釜石市で生まれました。大学1年生の春休みに東日本大震災が発生し、私自身も、生まれ故郷で何かしらの役に立ちたいという思いを持つようになりました。調べてみたところ、ひまわり基金法律事務所という弁護士過疎地に日弁連が設置した法律事務所があると知り、釜石市にもあることがわかりました。地元で働きたいという私の希望を実現することができると思いました。



弁護士になってからひまわり基金法律事務所に赴任するまでの間、どのような養成を受けましたか。


私は、約2年間、都市型公設事務所で養成を受けました。養成中は、民事・刑事問わず幅広い分野の事件について、様々な手続を経験することができました。また、弁護士会のバックアップもあり、所属事務所以外の指導担当弁護士と事件を担当させていただくこともできました。

ひまわり基金法律事務所で活動する上では、地域の皆様に幅広い司法サービスを提供する必要があるため、養成時代の経験は大きな糧となりました。



釜石ひまわり基金法律事務所に赴任してみていかがですか。


2019年9月に釜石に赴任しました。事件処理はもちろん、事務所経営も行う中で、大変なこともあります。一方、普段、弁護士と接点がなく、不安そうに来所した地域の方々が、最終的に安心する姿を見られたときなどは、非常にやりがいを感じています。特に、地元で働いてみたいという当初からの念願がかない、充実した日々を送ることができています。休日には、海沿いをドライブや散歩したり、地域のカフェのようなところで地域の方々とお話ししたりすることが楽しみになっています。



最後に、このページをご覧になっている法曹志望の方々へメッセージをお願いします。


弁護士としてのキャリアを考えたとき、弁護士になって間もないうちに、多くの経験を積むことも重要だと考えています。そうした中で、ひまわり基金法律事務所への赴任も選択肢の1つとしてあることを知っていただければと思います。