女性と子どもの貧困に関する活動(女性と子どもの貧困部会)
1 子どもの貧困対策
2010年10月の第53回人権擁護大会において、「貧困の連鎖を断ち切り、すべての子どもの生きる権利、成長し発達する権利の実現を求める決議」を満場一致で採択しました。
- 貧困の連鎖を断ち切り、すべての子どもの生きる権利、成長し発達する権利の実現を求める決議(2010年10月8日)
なお、人権擁護大会の開催に合わせて、全国24地域で、子どもの貧困をテーマにしたシンポジウムが開催されました。
2 子育て、保育、放課後児童健全育成事業(学童保育)への対応
子育てや保育、放課後児童健全育成事業(学童保育)については、政府が「子ども・子育て新システム」の検討を進めていた2011年1月21日付けで意見書を取りまとめました。以後も「すべての子ども」の成長発達する権利を保障する観点から、継続的に意見表明を行うとともに、シンポジウム等を開催しています。
- シンポジウム「コロナ禍における保育・学童保育と家族支援」(2021年11月21日)
- 放課後児童健全育成事業につき、子どもへの育成支援及び家庭への養育支援を促進するための制度の充実を求める意見書(2019年2月14日)
- 放課後児童支援員の資格及び配置員数に関する「従うべき基準」の堅持を求める意見書(2018年12月21日)
- シンポジウム「子どもの貧困と学童保育~学童保育が子どもの居場所であるために」報告書(2018年1月13日)(PDFファイル;7.8MB)
- 社会保障制度改革国民会議報告書に基づき進められる社会保障制度改革の基本的な考え方に反対する意見書(2013年11月21日)
- 子どもの保育を受ける権利を実質的に保障する観点から子ども・子育て関連三法(子ども・子育て新システム)が施行されることを求める意見書(2013年3月14日)
- 子ども・子育て新システムの関連法案に関する意見書(2012年4月12日)
- 子ども・子育て新システムに関する意見書(2011年1月21日)
3 奨学金返済問題への対応
主に大学生が貸与を受ける奨学金については、雇用や生活上の困難等から返済が難しくなる若者が増えているという現状を受け、ホットラインの開催による現状把握や制度の改善に向けた意見表明を行うとともに、シンポジウム等を開催しています。
- 2017年9月30日(土)「奨学金返済問題ホットライン」集計結果 (PDFファイル;114KB)
- 2015年11月18日(水)「全国一斉奨学金問題ホットライン」集計結果 (PDFファイル;113KB)
- 2013年2月1日(金)「全国一斉奨学金問題ホットライン」集計結果 (PDFファイル;99KB)
- 所得連動返還型奨学金制度につき、十分に議論を尽くした上で、真に利用者負担の少ない制度の創設を求める意見書(2016年7月14日)
- 「所得連動返還型奨学金制度」に対する会長声明(2016年2月26日)
- 給付型奨学金制度の早急な導入と拡充、貸与型奨学金における適切な所得連動型返済制度の創設及び返済困難者に対する柔軟な対応を求める意見書(2015年3月19日)
- 奨学金制度の充実を求める意見書(2013年6月20日)
4 女性の貧困対策
2015年10月の第58回人権擁護大会において、「全ての女性が貧困から解放され、性別により不利益を受けることなく働き生活できる労働条件、労働環境の整備を求める決議」を満場一致で採択しました。
5 ひとり親世帯への対応
ひとり親世帯、とりわけ母子世帯が抱える重層的な困難について、支援団体や児童扶養手当などの公的制度の調査などを行っており、今後政策提言につなげていく予定です。
- 児童扶養手当ホットライン(2022年3月25日)
6 その他の活動
上記のほかにも、女性と子どもの貧困部会では、性労働に従事する女性への相談支援活動や生活困窮家庭への支援活動を実施している団体への調査などを通じて社会的な課題を解決するための政策提言などにつなげる活動や、ブラックバイトや養育費、女性の労働問題など子どもや若者、女性の貧困に関する各種の相談活動などを実施しています。