法教育コラム

いつかの未来のために(法教育コラム)

第79回 コロナ禍でも法教育を~法教育のIT化~


日弁連「市民のための法教育委員会」委員
第一東京弁護士会「法教育委員会」委員
野島 達也




2019年12月以後、中華人民共和国湖北省武漢市において発生が確認された新型コロナウイルス(COVID-19)は、瞬く間に世界的に感染が広がり、日本国内においても2020年1月15日に初の症例が確認された後、感染者が続々と増加し、同年4月7日には新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づき史上初の緊急事態宣言が出されました。

同年5月25日には全ての都道府県について緊急事態宣言が解除されましたが、東京では6月24日の感染者数が55人と、緊急事態宣言期間以来の人数となるなど、依然として予断を許さない状況です。


教育現場においては、同年2月下旬頃から、小・中・高校は臨時休校となり、新年度になってからも子供たちは自宅学習を余儀なくされました。緊急事態宣言の解除により少しずつ登校を再開する学校が出てきましたが、多人数が同一場所に集まることについては、現在も自粛が促されています。


このような状況の中、当委員会においても、2007年以後毎年開催され今年度も開催されれば第14回を迎えていた高校生模擬裁判選手権を中止せざるを得なくなり、全国の弁護士会も、子供たちを集めて行うイベントについては中止を余儀なくされています。


私たちにとって法教育は、子供たちおよび我々が生活する社会にとって必要不可欠であり、一時も止めてはならないものであると信じて日々活動しており、法教育の機会が少なくなってしまうことは大変残念でした。


しかし、近年のWEB配信やWEB会議システムの発達は素晴らしく、皆様も多くの方が仕事や子供の自宅学習で利用されたことと思いますが、どこでも簡便に利用でき、双方向の場合には実際に会っているのとほとんど変わらずに対話することが可能です。


私たちもこれを利用しない手はなく、福井弁護士会では一早くicon_page.png法教育授業コンテンツのWEB配信を実施しました。


同コンテンツでは、過去に行われた法教育イベントの動画を見て、実際にイベントに参加した場合と同等の教育を受けることができます(小学5年生~中学3年生対象)。どなたでも利用できますので、ぜひご覧になってください。


また、現在各弁護士会において、子供たちを集めての開催は困難と考えられる法教育イベントについて、WEB配信やWEB会議システムを利用して開催することも検討されております。


教職員の先生方、保護者の方、生徒の皆様におかれましては、今年度の学校の授業進行に大変お忙しいことと存じ上げますが、ぜひ各弁護士会のarrow_blue_1.gifホームページをチェックしていただき、WEBで利用できる法教育コンテンツやイベントがありましたら、利用していただけたら幸甚です。


なお、最新の情報として、京都弁護士会では、2020年8月2日(日)に、中学生及び高校生を対象として、オンラインで、裁判を体験したり、弁護士に直接弁護士の職業について質問することができる、icon_page.pngジュニアロースクールを開催します。ご興味のある方は、応募内容をご確認の上、ぜひご応募下さい。