いつかの未来のために - 法教育コラム
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第44回 「教員セミナーのグループワークのご報告」

日弁連「市民のための法教育委員会」委員

青森県弁護士会「法教育に関する委員会」委員

 鍋嶋 正明


2017年5月20日(土)に、愛知県名古屋市の愛知県弁護士会館において、法教育教員セミナーが開催されました。

法教育教員セミナーとは、学校の先生方などの教育関係者と弁護士がともに法教育について考えるイベントであり、毎年、東京都の弁護士会館で開催されていました。

今回は、初めて東京以外で開催され、愛知県弁護士会などのご協力のもと、名古屋市で開催されました。

私は、青森県から飛行機で参加しました(青森空港から県営名古屋空港へは直行便がありましたが、私は名古屋市には初めて行きました)。


今回の教員セミナーは、福井大学の橋本康弘教授の講演と日弁連の野坂佳生弁護士による授業実践例の概要説明などからなる第1部と、中高4グループのグループワークと模擬調停の体験からなる第2部から構成されていました。

当日の私の担当は、中学生向けの授業案を作成するグループワークの進行役(司会)でした。

教員セミナーのグループワークは、弁護士会が用意した主権者教育の教材をもとに、法教育の視点から考える主権者教育の授業案を学校の先生方と弁護士の共同で作成するというものです。

教員セミナー

私が進行役を担当したグループワークには、名古屋市内の中学校の社会科の先生方4名と日弁連の弁護士3名、愛知県弁護士会の弁護士1名、それに私と書記役の弁護士1名が参加しました。

中学生向けの授業案を作成するグループワークの題材は、地域の課題について、生徒に事前課題として考えてきてもらい、それを模擬投票に結び付けるというものでした。

私が進行役を担当したグループワークに参加された中学校の先生方は、みなさん法教育に非常に熱心で、様々なご意見を出していただきました。

中学校の先生方からは、生徒に一つ一つきちんと理解してもらうことを重視し、目的を持って丁寧に授業を進めたい意向が伝わってきました。弁護士と現場の先生方との視点の違いも分かり、勉強になりました。



グループワークは2時間であり、参加者はみな議論に積極的に参加することができ、議論は白熱しました。

作成された授業案は3時間構成で、その骨子は、生徒が事前に考えてきた地域の課題について、1時間目で全生徒に発表してもらい、

①1時間目のところで、1度投票を行う等し、3つの課題を選択する

②2時間目に、資料を用意して、各班で課題を1つ検討してもらう

③3時間目に、各班の検討結果を発表してどの課題を優先するか投票をする

というもので、非常にきれいにまとまったと思います。


終了後には、参加者のみなさまと懇親会を行い、楽しくお酒を飲むことができました。

私としては、進行役の大役を何とか終えることができ、翌日、ほっとして青森への帰路に就くことができました。

今後、今回の教員セミナーで経験したことを青森県での活動にも活かしていきたいと考えています。