いつかの未来のために - 法教育コラム
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第55回 「新潟県弁護士会の法教育」

日弁連「市民のための法教育委員会」委員
   新潟県弁護士会「学校へいこう委員会」副委員長
            三科 俊




新潟県弁護士会では、2012年度から「学校へいこうPT」を、2013年度から「学校へいこう委員会」を設置し、その名のとおり弁護士が学校へ赴き、出前授業をしています。この委員会ができるまで、法教育をメインで扱う委員会はなく、消費者教育は消費者保護委員会が、いじめ予防授業については子どもの権利委員会が行うなど、いわゆる縦割りで対応しておりましたが、この委員会ができた後は、学校派遣に関するものはこの「学校へいこう委員会」で対応しています。


当初、日弁連の弁護士学校派遣WGのパイロット事業地として始まった新潟県ですが、パイロット事業地ではなくなった現在でも、高校をはじめ、小中学校から多くの派遣依頼をいただいております。
 

また、新潟県弁護士会では、学校に限らず、PTAや教員の会合からの派遣依頼にも応じているのが特徴で、学校に関連する団体からの依頼であれば基本的に応じております。
 

出前授業の内容ですが、学校のニーズに合わせた授業を心がけています。少し前まではスマホ・SNSの問題点に関する授業依頼が多かったように思いますが、最近は投票年齢引き下げも影響してか、いわゆる主権者教育が増加傾向にあります。主権者教育といっても、模擬投票や模擬選挙をしたり、公職選挙法に関するクイズを出したり、リーダーについて選んでもらうグループワークをしたりと、内容は様々です。学校からのオーダーを受けて、担当弁護士が教員の先生方と相談しながら作り上げていきます。新潟県弁護士会の法教育
 

このような出前授業はまさに「弁護士が学校へ出向く」ものですが、反対に「児童・生徒の皆さんに弁護士に会いに来てもらう」というイベントもやっています。他の単位会でも多く実施されているジュニアロースクールを、新潟でも「ジュニアロースクールin新潟・三条・長岡」という形で毎年夏休みの期間に実施しています。今年もそれぞれ8月ころに実施予定です。
 

新潟県弁護士会は法教育分野ではまだまだ後進県です。今後の活動(私見を大いに含みます。)としては、学校派遣活動を軸に据えつつ、他会の法教育先進県を視察したり、教員の先生方との勉強会を実施したり、どんどん弁護士のスキルをブラッシュアップしていきたいと考えております。


以上