さまざまな活躍の場
弁護士の仕事は交渉や裁判だけではありません。
特に最近では、こんな仕事もしているんだ、こんなところにも弁護士がいるんだ、という場面が増えてきました。今まであまり弁護士が関わらなかった分野での活動がさらに広がっていくかどうかは、これから弁護士になろうとする皆さんの創意工夫にかかっています。
- 子どもに関する仕事 (1)(2)
- 外国人に関する仕事
- 障がい者に関する仕事
- 被災者や原発事故被害者を助ける仕事 (1)(2)
- スポーツ選手・芸能人に関する仕事(1)(2)
- いろいろな組織の活動に関する仕事 (1)~(6)
- 海外での仕事(法整備支援など)
- これまで弁護士が少なかった地域での仕事 (1)~(3)
- 市民生活に関する仕事 (1)(2)
こんな仕事もしています
子どもに関する仕事 (1)(2)
学校でのいじめや体罰、家庭での児童虐待など、子どもが被害にあったり、人権が侵害されるケースは、残念ながらなくなりません。こうした被害にあう子どもたちを守るのも弁護士の仕事です。
また少年の⾮行についても、弁護士が少年の心に寄り添い、その更⽣を⽀えています。
(1) 北川 喜郎さん
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子どものことは子どもから学ぶ。子どもと⼀緒に成長していく。それが私の仕事の目標です。
(2) 橋本 佳子さん
名古屋市の児童相談所で、虐待を受けている子ども、非行に走ってしまった子ども、障がいを持った子どもに対する相談など、子どもに関する幅広い相談に対応しています。
子どもを守る砦として、その一翼を担っていたいただける方をお待ちしています。
詳しくは「弁護士になろう!!★8人のチャレンジ★vol.2(橋本佳子さん編)」をご覧ください。 (PDFファイル;489KB)
外国人に関する仕事
⽇本での在留資格や帰化の問題、難民の問題から、⽇本で⽣活する外国人の家族問題や刑事事件など、⽇本国内でも外国人に関わる事件はたくさんあります。
英語をはじめ、外国語が堪能な弁護士も大勢活躍しています。
宮内 博史さん
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⾃国の保護を受けられず苦しい立場に立つ難民の⽀援、難民問題の解決に向けた活動に特に力を注いでいます。
※紹介する弁護士の肩書き・所属・業務内容等は取材当時のものです。
障がい者に関する仕事
障がいを抱えている人たちは、社会生活上様々な困難にぶつかることがあり、ときに⼤事な権利を侵害されることもあります。そのような人の生活⽀援、介護や財産管理に多くの弁護⼠が携わっています。
障がい者の権利を守り、⽀援することも弁護⼠に期待される⼤切な役割です。
柳原 由以さん
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おかしいのは、私じゃなくて、社会の常識や空気なんじゃないだろうか?
そんな疑問を持ったとき、法律は、その疑問を社会に問う武器になります。
「その人がその人らしく生きるため」のサポートは、とても楽しく、充実した仕事です。
ぜひ、仲間になってください。
※紹介する弁護士の肩書き・所属・業務内容等は取材当時のものです。
被災者や原発事故被害者を助ける仕事 (1)(2)
平成23年3⽉11⽇に発⽣した東⽇本⼤震災とそれに伴う原⼦力発電所の事故により、多くの⽅が被害を受けました。あれから5年以上たった今でも、なお多くの人たちが安心して⽣活を送ることができないでいます。
さまざまな法律問題に直⾯している⽅も多いため、弁護⼠はそのような人たちに寄り添い、問題を解決し、被災者や原発事故被害者を支えています。
(1) 在間 文康さん
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東⽇本⼤震災で⼤きな被害を受けた陸前⾼⽥に赴任しました。
人の役に立てること、その有り難さを被災地での弁護⼠の仕事を通して実感しています。
(2) 谷 洋昌さん
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原発事故被害者のために、法律実務家として何ができるか-そのひとつに、ADR(裁判外紛争処理手続)の機関に携わるという選択肢があります。
一⽅当事者としてではなく中立な立場から、適正迅速な救済を実現する仕事です。
紛争の解決という同一の目的に向かって、多くの同僚、先輩⽅と議論ができることは、とても貴重な経験となっています。
※紹介する弁護士の肩書き・所属・業務内容等は取材当時のものです。
スポーツ選手・芸能人に関する仕事 (1)(2)
スポーツ選手が球団と契約するときに、代理人として選手の代わりに球団と交渉したり、芸能人の事務所との契約、出演契約などに関わることもあります。またコンサートなどのイベント関係の契約、グッズ販売に関する契約などをする仕事もあります。
映画や⾳楽の著作権などに関する仕事も、⼤切な仕事です。
(1) 東條 岳さん
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弁護士は今まで当たり前だったことを「変えてやろう」「変えられるかもしれない」という思いで取り組むことができる仕事です!
まだまだ開拓しがいのあるエンタテイメントの分野を法律家としてともに切り開いていきましょう。
(2) 小塩 康祐さん
自分の経験を活かし、大学スポーツの改革、発展のために尽力しています。
弁護士の立場でより良い社会に変えていく場は他にもたくさんあります。
詳しくは「弁護士になろう!!★8人のチャレンジ★vol.2(小塩康祐さん編)」をご覧ください。 (PDFファイル;447KB)
※紹介する弁護士の肩書き・所属・業務内容等は取材当時のものです。
いろいろな組織の活動に関する仕事 (1)~(6)
弁護⼠は法律事務所以外でも、企業、行政機関などさまざまな組織の中で、仕事をしています。
近年、組織内で働く弁護⼠は増加しています。
(1) 国や都道府県・市町村の中での活動に関する仕事
国や地⽅⾃治体は、法令に基づいて行政活動をしていますし、法律や条例を策定するためにも法律家の関与は不可⽋です。
被災地では、⾃治体の職員として復興に向けた街づくりに関わる弁護士もいるなど、弁護士の活躍の場は国や地⽅⾃治体にも広がっています。
(1)-1 菊池 優太さん
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被災地である岩手県で、原⼦力損害賠償対応や、復興に向けた街づくりなどに関わっています。
(2009年から2013年まで弁護士登録)
(1)-2 平林 敬語さん
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⾃治体の職員として働く弁護士がいるって知っていますか?
⾃治体は市民に一番身近な公共機関であり、寄せられる要望も大きく、内容も複雑になってきています。法科大学院での学びが全て役立つ現場です!
※紹介する弁護士の肩書き・所属・業務内容等は取材当時のものです。
(2) 弁護士から裁判官や検察官になる人も
研修を経て、最初から裁判官や検察官になるだけでなく、弁護士としての経験を積んだ上で裁判官や検察官になる人も、年々増えてきています。
- 弁護士になった後に、裁判官になる道があることを知っていますか? (PDFファイル;573KB)
(3) 会社の取引活動に関する仕事
企業法務と呼ばれる分野では、企業の中に入って社員として働く弁護士もいますし、会社の外から企業の新たな取り組みや海外展開などを法的にバックアップする弁護士もいます。
社内で株主総会の運営をしたり、契約書のチェックをする仕事もありますし、先例のない新たなビジネスのスタートに関わったり、新たな分野の契約をするなど、会社の取引活動に関する弁護士の仕事は拡大しています。
(3)-1 増田 雅史さん
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理系から弁護士を⽬指し、大手事務所で、「暮らし」、「IT法」という新しい世界で格闘し、気が付けば米国スタンフォードの地にいました(本動画収録後に留学)。
知的好奇心を刺激する弁護士という仕事、あなたも⽬指してみませんか?
(3)-2 南 裕子さん
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【私の履歴書】大阪府出身。職業、会社員。
法科大学院では、「法務博士」の学位を取得。資格は、弁護士(日本)。
職歴は、学部卒の法務スタッフ⇒法科大学院卒の法務スタッフ⇒弁護士資格の法務スタッフを順次経験。
実物は、動画でどうぞ!
(3)-3 原川 樹里さん
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弁護士だけど会社員。新しいビジネスのスタートに関わるなど、現場に近いところで働く面白さがあります。
ワークライフバランス重視の方にもおすすめです!
(3)-4 堀口 直紀さん
ビジネスを法的側面からサポートする、縁の下の力持ち。
リーガルマインドとビジネスマインドを兼ね揃えて活躍し、日本の経済を支えています。
詳しくは「弁護士になろう!!★8人のチャレンジ★vol.2(堀口直紀さん編)」をご覧ください。 (PDFファイル;379KB)
※紹介する弁護士の肩書き・所属・業務内容等は取材当時のものです。
(5) 医療に関する仕事
医療現場でも、様々な契約や、医療の安全管理に加えて、病院と患者間のトラブルを解決するなど、弁護士が必要とされる場面はたくさんあります。
なかには、医師の資格を持ち、その資格と経験を活かして活躍している弁護士もいます。
(5)-1 越後 純子さん
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医師のキャリアを続けつつ、ロースクールに学び、ハイブリッド法曹へとキャリアアップ。
法律は、社会人にとっても、学んですぐに役立つおとなの学問です。
ぜひ新たな一歩を踏み出し、新たな法律の世界を切り開いてみませんか。
(5)-2 加藤 貴子さん
被害者に寄り添って活動することを通じて、より良い医療を実現するために活動しています。
制度や法律など、社会の仕組みを変えていけることが、弁護士の仕事の魅力の一つです!
詳しくは「弁護士になろう!!★8人のチャレンジ★vol.2(加藤貴子さん編)をご覧ください。」 (PDFファイル;424KB)
※紹介する弁護士の肩書き・所属・業務内容等は取材当時のものです。
(6) 企業の社外役員
企業のボード・ダイバーシティの重要性への注目度が高まっている中、社外役員の給源として弁護士への期待が高まっています。
海外での仕事(法整備支援など)
国内のみならず、海外でも法曹として活躍する仕事があります。日本企業の海外進出をサポートしたり、東南アジア等の法的基盤が十分でない国に対して、法律などの整備の援助、法律家の養成に関するアドバイス、法律家との交流研修等を行う法整備支援活動に従事する弁護⼠がいます。長期専⾨家として派遣され、1〜2年間、現地で生活しながら、法整備支援に専念する弁護⼠もいます。
弁護⼠資格を持ちながら国際機関で働いた経験を持つ人、任期付公務員として国際舞台で活躍した人、海外のNGOで働いた経験を持つ人を対象としたインタビュー・手記を掲載した「経験者インタビュー」をご覧ください。
杉田 昌平さん
法律事務所で東南アジアに関する投資案件や事業再生案件を担当しながら、大学で東南アジア諸国との国際協力事業を担当しています。
詳しくは「弁護士になろう!!★8人のチャレンジ★vol.2(杉田昌平さん編)」をご覧ください。 (PDFファイル;441KB)
※紹介する弁護士の肩書き・所属・業務内容等は取材当時のものです。
これまで弁護士が少なかった地域での仕事 (1)~(3)
弁護士の数が増えたことで、これまで弁護士がいなかった、少なかった地域でも、たくさんの弁護士が仕事をするようになりました。皆さんが生活の中で抱えたトラブルを解決するため、身近なところで弁護士が活躍をしています。
(1) 重野 裕子さん
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「日本のどこに住んでいても、近くに弁護士がいて、困ったときはすぐに相談できる。だから安心して生活できる。」そんな環境を作っていきたいと思い、弁護士が少ない地域へ行って働いてみようと考えました。
(2) 水田 祐輔さん
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法科⼤学院のプログラムで離島で法律相談を行ったことがきっかけで司法アクセス向上のために活動しています。
詳しくは「弁護士になろう!!★8人のチャレンジ★(水田祐輔さん編)」をご覧ください。(PDFファイル;347KB)
(3) 河野 哲志さん
弁護士が少ない地域で、地元の方や会社の多種多様なトラブルを解決するために、日々奮闘しています。弁護士として様々な挑戦ができることが司法過疎地で働く魅力のひとつです。
詳しくは「弁護士になろう!!★8人のチャレンジ★vol.2(河野哲志さん編)」をご覧ください。 (PDFファイル;392KB)
※紹介する弁護士の肩書き・所属・業務内容等は取材当時のものです。
市民生活に関する仕事 (1)(2)
ほかにも市民の身近に寄り添って活躍している弁護士がたくさんいます。
(1) 佐藤 茉有さん
家族と子供といる時間を大切に、子育てをしながら仕事をしています。
自由な働き方ができるのも、弁護士の魅力のひとつだと思います。
詳しくは「弁護士になろう!!★8人のチャレンジ★vol.2(佐藤茉有さん編)」をご覧ください。 (PDFファイル;414KB)
(2) 宮城 健吾さん
守られるべき権利が守られ、泣き寝入りする人がいなくなるように、という思いを持って仕事をしています。基本的人権を守り、社会正義を実現する、ということが弁護士の仕事の魅力です。
詳しくは「弁護士になろう!!★8人のチャレンジ★vol.2(宮城健吾さん編)」をご覧ください。 (PDFファイル;395KB)
※紹介する弁護士の肩書き・所属・業務内容等は取材当時のものです。