[九州]鹿児島県弁護士会

鹿児島県弁護士会

〒892-0815 鹿児島市易居町2-3
TEL 099-226-3765
FAX 099-223-7315
URL icon_page.pnghttps://www.kben.jp/

 

2023年度鹿児島県弁護士会の現況

1 鹿児島県弁護士会の現状

(1)鹿児島県下の裁判所は、鹿児島市内にある鹿児島地方裁判所(本庁)のほか、知覧支部、鹿屋支部、川内支部、加治木支部、奄美大島の名瀬支部があります。

 

奄美大島などの離島については飛行機や船を利用するほかありません。また、陸続きの鹿児島本土の各支部においても電車やバス等の公共交通機関が十分に発達しておらず、自動車で行かざるをえない場所もあります。それだけに、当該地域に赴く弁護士にとって、運転免許と自動車は極めて重要です。

 

(2)鹿児島県弁護士会の活動の本拠地といえる弁護士会館ですが、鹿児島地方裁判所(本庁)から歩いて2分程度の場所にあります。

 

現在の会館は2002年(平成14年)に新築された鉄筋3階建ての建物です。

 

鹿児島県弁護士会に入会された場合は、この会館を利用することになりますが、本庁管轄内の事務所に所属される弁護士は、会館特別会費として、月額1万円の負担があります(なお、支部管轄内の事務所に所属される弁護士は、月額5千円(名瀬支部管内は2千5百円)に減額されます。また、司法修習終了後2年間は、会館特別会費の支払いを猶予されます。)。

 

(3)会員数は、この10年で倍増し、2024年4月1日現在で225名となっております。また、支部をはじめとして、従来弁護士が集中していた鹿児島市中心部以外の場所で開業する弁護士も増えてきています。

 

(4)2024年4月1日から、いわゆる谷間世代の救済として月額1万5000円(最大60か月)の支給を行うこととしています。




2 当会の活動状況について

(1)委員会活動等

東京、大阪のような大規模会とは異なり、当会では、会員一人あたりが概ね3~4個の委員会に所属しており、消費者問題対策委員会、刑事弁護委員会、子どもの権利委員会などのように実務に直結している委員会はもちろんのこと、人権擁護委員会、公害対策・環境保全委員会、憲法委員会などのように公共的ないしプロボノ的側面のある委員会等、中堅や若手を中心とした、積極的な委員会活動が行われております。

 

また、若手会員(修習終了後5年を経過しない会員)の業務を支援する目的で、チューター制度を設けています。チューターは当会会員のベテラン・中堅・若手の各世代から一人ずつ計3人が1グループを担当し、若手会員が業務を行う中で抱える悩み等について若手会員間で協議し、チューターがアドバイスする勉強会をグループ毎に年間5回開催しています。勉強会後には都度チューターと若手会員の意見交換の席も設けられ、この席でチューターとの懇親が深まることによって若手会員は普段からチューターの方に相談し、指導を仰ぐこともできます。


(2)法律相談等

法律相談については、弁護士会館での法律相談(無料と有料のものとがあります。)のほかに、県内各地において弁護士会が主体となって、定期的に無料法律相談を実施すると共に、各自治体や社会福祉協議会等が主催する法律相談にも会員を派遣しており、ほぼ全県下で住民の法的需要に応えることが出来る体制を整えております。

  

(3)国選弁護、当番弁護士、当番付添人等

当会では、国選弁護、当番弁護士等の刑事弁護、少年事件の付添人活動に対しても、積極的に取り組んでおります。

会員の研鑽のため、刑事弁護活動等に関する研修も積極的に実施しているほか、定期的に刑事弁護ゼミを開催しており、若手会員が気軽に相談できる環境を整えています。


(4)その他

当会会員は、再審事件、民暴事件、消費者被害者事件など、社会的意義のある訴訟事件に関して、弁護団を結成し、積極的に活動してきております。


また、消費者教育等の一環として、学校に弁護士を派遣して講演を行なう等、法教育にも取り組んでいます。

 

以上、鹿児島県弁護士会のすべてを紹介できたとは言えませんが、多少なりとも、当会の現状、雰囲気を理解していただければと思います。