[四国]香川県弁護士会
1 香川県の概要
香川県は、日本最初の国立公園に指定された瀬戸内海国立公園の中心に位置し、気候温暖、風光明媚として知られ、昔から四国の玄関と言われてきました。県内には、この地域が古くから栄えていたことを示す古代・中世の遺跡、そして名所旧跡があります。とりわけ栗林公園は文化財保護法により特別名勝と指定されております。本州四国連絡橋が3ルート完成しましたが、そのうち、岡山県と香川県とを結ぶ瀬戸大橋は、最も早く1988年に開通し、唯一の道路・鉄道併用橋となっています。
香川県は、面積が全国で最も狭い県ですが、県内に険しい山はなく、可住地面積比率は全国で第10位です。人口は約96万人であり、県庁所在地の高松市に約42万人、次いで、丸亀市約11万人、三豊市約6万人、観音寺市約6万人となっています。道路網が整備され、高松市内から県内各所に1時間以内で到達することができます。
2 当会の概要
香川県弁護士会の会員は、2022年7月1日現在189名です。その内訳は、155名が高松、34名が丸亀(三豊・観音寺を含む。)で、女性会員は高松に23名、丸亀に6名います。
2003年に完成した弁護士会館は、裁判所・検察庁の敷地と隣接し、高松市のほぼ中心街にあり、また各種公共施設、警察署、刑務所も市内に存在し、コンパクトシティとして弁護士活動をする上で大変便利です。
3 活動状況
(1)法律相談
法律相談センターを開設し(週3回、午後)、一般市民からの法律相談を行っています。
このほか、地方公共団体等が行っている法律相談にも弁護士を派遣して、市民のニーズに応えています。
(2)当番弁護士・当番付添人
刑事弁護センターでは、逮捕・勾留された人の人権を守るため、当番弁護士制度を運営しています。夜間・休日も留守番電話を設置して、休日当番を決めて対応しています。2008年4月からは、当番付添人制度も運用を開始しました。
(3)委員会活動
小規模会であるため、各会員は複数の委員会(1人4~5委員会)に所属しているほか、地域住民への法的ニーズに対応するために、さまざまな活動を行っています。
4 裁判所の事件数、裁判所との意見交換等
香川県内には、高松地裁本庁のほか、丸亀支部および観音寺支部があります。
第一審強化方策協議会のほか、弁護士会と地裁、家裁との協議会が年に数回開催され、四国弁連と高裁・高検との協議会も年1回開催されるなど、事件処理のあり方等についての裁判所・検察庁との意見交換を頻繁に行っています。
5 最近の登録状況
当会に配属される修習生の人数は、2002年度まで8名でしたが、2003年度から16名となり、2006年度(新60期)から2021年度(第75期)は16名から25名となりました。
修習生からの当会への新規登録は長年にわたり0~2名という状況でしたが、2008年度にロースクールを経て登録する会員が急増(13名)し、2000年頃までは約80名だった会員数が今では189名になっています(2022年7月1日現在)。
6 修習生に対するメッセージ
地方は地方なりに多種多様な事件と出会う機会に恵まれています。
弁護士としての幅広い実力を付けるには、さまざまな事件に主体的に取り組むことが重要であり、その意味で当地は、弁護士として研鑽を積むにはふさわしい場所ではないでしょうか。
香川県弁護士会は、そんな気持ちを持った皆様の入会を歓迎いたします。