[四国]徳島弁護士会

徳島弁護士会

〒770-0855 徳島市新蔵町1-31
TEL 088-652-5768
FAX 088-652-3730
URL icon_page.pnghttps://tokuben.or.jp/

 

徳島弁護士会のご紹介

1.修習生の皆さん、こんにちは。

徳島弁護士会は、四国の東部、徳島県にある弁護士会です。


皆さんもご承知のように、2001年(平成13年)に司法制度改革審議会の答申書が出され、国を挙げて司法改革が行われてきました。その改革の柱の一つが、都市部・地方部にかかわらず全ての人にとって身近で利用しやすい司法を実現することでした。その司法制度改革に伴い弁護士人口が増加した結果、徳島弁護士会でも1998年(平成10年)ころまでは50人前後だった会員が徐々に増え、2倍近くになり今に至っています。


それでは、徳島弁護士会や、徳島県の弁護士の活動状況についてご紹介いたします。


2.徳島県は、四国の東部に位置し、山、川、海といった自然環境に恵まれたところです。特に、吉野川は四国三郎の名で全国的に有名ですし、淡路島との間の鳴門海峡の雄大な渦潮のことを見聞きした方もいると思います。また、文化、芸能の面でも阿波の人形浄瑠璃がありますし、特に阿波踊りは全国的に知られています。


3.徳島地方裁判所は、徳島市に本庁、県西部の美馬市と南部の阿南市にそれぞれ支部があります。美馬・阿南両支部は、2001年(平成13年)当時はいずれも弁護士数0人で、いわゆるゼロワン支部となっていましたが、日弁連のひまわり基金を利用した公設事務所が両支部に相次いで開設されるなどし、2006年(平成18年)にはゼロワン支部の解消がなされました。現在では、美馬・阿南の各支部でそれぞれ数名の弁護士が活動しているだけでなく、県内の他の地域にも法律事務所が開設されるようになりました。現在では、県西部の三好市、県中央部の吉野川市、阿波市、県北部の鳴門市および藍住町にも弁護士がいます。


また、徳島弁護士会は、2006年(平成18年)に徳島地方裁判所の向かいに5階建ての徳島弁護士会館を建設しました。同会館では平日等の各種法律相談のほか、各種研修会、講演会等の行事開催、委員会等の会務活動に利用されています。


4.当会がこれまで行ってきた活動や各委員会の活動などについてご紹介させていただきます。当会は、会員数からみると決して大きな会ではありませんが、委員会活動は伝統的に活発です。委員会には、人権擁護委員会、子どもの人権保護委員会、消費者問題対策委員会、民事介入暴力被害者救済センター、犯罪被害者支援センター、公害対策・環境保全委員会などがあります。


2019年(令和元年)には、徳島市で人権擁護大会が開催されました。徳島のような小規模弁護士会で大きな行事を開催する場合は、会員のほとんどがその準備に携わりました。第1分科会では「取調べ立会いが刑事司法を変える~弁護人の援助を受ける権利の確立を~」、第2分科会では、「今こそ、国際水準の人権保障システムを日本に!~個人通報制度と国内人権機関の実現を目指して~」、第3分会では、「えん罪被害救済に向けて~今こそ再審法の改正を~」をテーマにシンポジウムが開催され、大会とともに盛大な行事となりました。


近時、徳島弁護士会で取り組んでいる問題として、例えば消費者庁移転問題に対する対応、来たるべき南海トラフ巨大地震その他の災害への備え、犯罪被害者支援活動の充実、高齢者・障害者の権利保護への支援などがあります。他にも力を入れている分野はたくさんありますが、2015年(平成27年)ころから、政府の省庁移転の検討の中で、消費者庁を徳島県に移転することが推進されました。現在のところ、移転されたのは一部の部局にとどまっておりますが、弁護士会においても消費者問題対策委員会を中心に、消費者庁移転の是非を徹底的に議論し、また、必要な協力を行うなどの活動を行いました。


日本は災害列島と呼ばれるように、毎年のようにさまざまな災害が生じています。徳島県南部は日本有数の豪雨地帯となっており、いつ、大雨災害が発生してもおかしくありません。それだけでなく、徳島県はいずれ発生する南海トラフ巨大地震で甚大な被害が予想されております。徳島弁護士会では、災害対策委員会を中心に、日ごろからの準備と連携を軸に発災時の被災者に対する法的支援の準備を行っております。


犯罪被害者支援の問題は、比較的新しい問題です。徳島県では、今まさに犯罪被害者等支援条例の制定作業を行っており、徳島弁護士会としても、よりよい条例を作り、真の犯罪被害支援に資するよう、さまざまな努力をしています。


日本は超高齢者社会を迎えつつありますが、高齢者や障害者が、安心して生活を送れるように法的な助力を行うことは不可欠です。徳島弁護士会でも、高齢者・障害者支援センター運営委員会を中心に、弁護士自身の支援の充実とともに、市町村や社会福祉協議会など関係機関と連携し、成年後見をはじめとした制度が使いやすくなるよう、努力をしています。


5.さらに、徳島弁護士会には、当会にしかない阿波踊り委員会があります。毎年8月のお盆に徳島市で行われる阿波踊りには、「ひまわり連」を結成し、踊っています。この日ばかりは弁護士もみな「踊る阿呆」になりきります。「ひまわり連」には当会の会員でない弁護士や修習生も参加できます。徳島配属の修習生は毎年参加しています。


6.当会に興味関心のある方は、徳島弁護士会(TEL088-652-5768 FAX088-652-3730)までご連絡ください。また、当会ではicon_page.pngウェブサイトも開設していますので、ぜひご覧ください。