会長からのご挨拶・日弁連Diary

会長からのご挨拶


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新年度に入り、会長として2回目の春を迎えました。


昨年度は、コロナ禍に始まり、コロナ禍に終わるという極めて異例の年になってしまいました。今年度もまた、昨年度と同様、日弁連の役員、総次長、職員は、コロナ禍による様々な制約を受けながら会務に従事することとなります。


しかし、今年度は、この1年の間の経験をもとに、コロナ禍の中でも日弁連の役割を更に果たせるようにした点で、昨年度と異なります。


まず、日弁連の窓口対応を含む様々な業務を中止・延期することなく継続できるよう見直し作業を進めてきました。具体的には、オンラインによる理事会や法定委員会開催のための会則・会規等の改正、職員のテレワークの促進など、新型コロナウイルスの感染を防止しながら日弁連の機能維持を図るというソフト面とハード面の整備を行いました。役員、総次長、職員だけでなく、弁護士会館に出入りする日弁連との関わりを持つすべての皆さまが安心していただける態勢も整備しました。もちろんこれからも随時改正、見直しを行い、コロナ禍への対応を強化していく予定です。


また、昨年度は、日弁連がこれまで積み重ねてきた調査・研究、議論の成果をもとに、幅広い分野、問題、課題について、宣言(1本)、意見書・提言書(52本)、会長声明・談話(67本)を公表し、関係機関等に働きかけを行いました。


コロナ禍に関連するものが多数含まれていますが、それだけでなく、検察官の定年後勤務延長問題、日本学術会議会員候補者の任命拒否問題、少年法改正問題、民事裁判手続等のIT化の問題といった、法の支配、三権分立、少年の健全育成、司法基盤の整備など、国の制度の根幹に関わる問題について日弁連の立場や見解を明らかにし、これを生かし、実現するための活動を行いました。これらの活動の成果も少なからず上げることができたと思っております。


今年度も昨年度と同様、もしくはそれ以上の積極的な活動を展開していきたいと思っています。


広島市で開催予定の定期総会と国選弁護シンポジウム、岡山市で開催予定の人権擁護大会、東京で開催予定の司法シンポジウムをはじめとする日弁連の重要な行事を開催することはもちろんのこと、役員就任披露、政党の皆さまとの懇談会、報道関係者の皆さまとの意見交換など外部の皆さまとの交流や懇談も是非行いたいと思っています。


また、重要課題も山積しています。少年法改正案や入管法改正案の国会での審議、法曹人口の検証による意見等の取りまとめ、民事裁判手続や刑事手続のIT化に向けた検討作業、東日本大震災の発生から10年を経過した後の被災者への支援体制の整備など、私たちは様々な課題に真正面から取り組む必要があります。


その上で、より多くの方々と随時意見交換をできる態勢を築きながら、日弁連の政策・意見の実現のために活動したいと思っています。新しく選任された副会長・理事、総次長や職員、52弁護士会と4万3000人余りの会員の皆さまと力を合わせて活動してまいります。引き続きご理解、ご協力をいただければ幸いです。



2021年(令和3年)4月1日
  日本弁護士連合会会長     

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2020年・2021年度 会長 荒  中(あら ただし)

荒  中 会長プロフィール

  • 1979年 東北大学法学部卒業
  • 1982年 弁護士登録(司法修習第34期)
  • 2008年 仙台弁護士会会長
  • 2009年 日本弁護士連合会副会長
  • 2012年・2013年 日本弁護士連合会事務総長
  • 2020年・2021年度 日本弁護士連合会会長


主な日弁連委員履歴

  • 1993年~1995年 消費者問題対策委員会副委員長
  • 2006年~2008年 高齢者・障害者の権利に関する委員会事務局長
  • 2009年~2010年 刑事拘禁制度改革実現本部副本部長
  • 2009年~2010年 国選弁護対応態勢確立推進本部副本部長
  • 2014年~2017年 法曹養成制度改革実現本部本部長代行


   

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