会長からのご挨拶・今週の会長

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会長からのご挨拶

中本和洋会長

中本執行部は2年目に入り、新たに13人の副会長を迎え、2017年度の会務に取り組んでいます。


今国会で、裁判所法の一部が改正され、12月から始まる71期の司法修習生に対して、新しい給付制度が実現することとなりました。これにより、司法修習生が安心して修習に専念できるようになることと、法曹志望者の減少に歯止めがかかることを期待しています。このように一度廃止された制度が形を変えて創設されたのは、多くの関係団体の賛同署名や、合計455名もの国会議員の皆様からの賛同メッセージの賜物であり、またこのような大きな賛同のうねりの形成にご尽力いただいた全国各地の会員の皆様、司法修習生に対する給与の支給継続を求める市民連絡会、ビギナーズ・ネットの皆様等の関係各位に対し、心より感謝申し上げます。


また、法曹志望者が減少する中、法科大学院制度の改革を含む法曹養成制度改革は、本年度山場を迎えています。広く有為かつ多様な方々に法曹を志望していただけるよう、我々弁護士自身が法曹の魅力を広く社会に発信していくとともに、後継者の育成に今後も主体的かつ積極的に取り組む所存です。


今国会では、いわゆる「共謀罪」の創設を含む改正組織的犯罪処罰法が成立しました。日弁連は、本法律に対して、市民の人権や自由を広く侵害するおそれが強いものとして一貫して反対してきました。本法律が成立したことは、極めて遺憾でありますが、今後、本法律が恣意的に運用されることがないように注視し、本法律の廃止に向けた取り組みを行う所存です。


さらに、民法の一部を改正する法律も成立しました。本改正法は、債権法に関する従来の判例実務を明文化し、解釈に疑義のある点を明確にし、国民生活を守るための重要な改正をなしたものです。日弁連は、本改正法の内容の周知を図り、円滑な施行に向けて全力で取り組む所存です。


今年5月の定期総会では、2016年度決算報告・2017年度予算と外国法事務弁護士職務基本規程等の改正が承認されました。加えて、2つの宣言が採択されました。「日本国憲法施行70年を迎え、改めて憲法の意義を確認し、立憲主義を堅持する宣言」「中小企業・小規模事業者に対する法的支援を更に積極的に推進する宣言」です。いずれも時宜にかなった宣言です。


本年度も、日弁連は多くの課題を抱えていますが、中でも憲法改正問題等、平和と人権を守る取り組みは、引き続き最重要課題です。


この他、利用しやすく頼りがいのある司法を築くためには、民事司法の改革を避けて通ることはできません。民事司法改革の対象は、国内問題、国際問題、またその両方に跨がる問題があります。しかし、今日のグローバル社会の進展に伴って、国内の法整備と日本の司法及び法曹の国際競争力の強化は、密接に関連しています。法曹三者等の協力はもちろん、政府をはじめ、関係する皆様方のご理解を得て、国内外の改革に取り組んでまいります。


皆様の引き続きのご支援・ご協力をお願い申し上げます。




2017年(平成29年)7月1日               
      日本弁護士連合会会長                      

 

 

 

2016年・2017年度 会長 中本 和洋(なかもと かずひろ)
中本和洋会長プロフィール

1972年 京都大学工学研究科修士課程修了
1981年 弁護士登録(司法修習第33期)
2010年 日本弁護士連合会理事
2011年 日本弁護士連合会副会長

       大阪弁護士会会長

2016年・2017年度 日本弁護士連合会会長

=主な日弁連委員履歴=

2003年~2005年 弁護士任官等推進センター 事務局長
2007年~2009年 民事裁判手続に関する委員会 委員長
2009年~2011年 不当な収益のはく奪・集合訴訟に関する検討ワーキンググループ 座長
2011年~2012年 立法対策センター 委員長
2011年~2015年 民事司法改革推進本部 本部長代行

   

今週の会長

日本弁護士連合会会長の対外的活動や出席会議などをピックアップして1週間毎にご紹介します。

※一部週間につきましてはまとめてのご紹介とさせていただきます。

 

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2017年9月3日~9月9日

9月6日

  • 平成29年度第一東京弁護士会新入会員研修会に出席。(写真)(於:弁護士会館)

研修会での挨拶

 

  • 定例記者会見に出席。(写真)(於:弁護士会館)

会見のテーマは以下のとおり。

・第20回弁護士業務改革シンポジウムについて

・奨学金返済問題ホットラインの実施について


定例記者会見の様子

 

  • 公益財団法人日弁連交通事故相談センター設立50周年記念祝賀会に出席。(写真)(於:弁護士会館)

祝賀会での挨拶 当日の様子

 

9月9日

  • 第20回弁護士業務改革シンポジウムおよび同懇親会に出席。(写真)(於:東京大学本郷キャンパス(シンポジウム)、弁護士会館(懇親会))

「新時代に求められる弁護士の使命と役割」をテーマに、当日は9つの分科会と1つのセミナーが開催され、弁護士、市民を含めのべ約2400人が参加した。


シンポジウムの全体会(前半)では、小池百合子東京都知事および岩村正彦東京大学大学院法学政治学研究科長・法学部長よりご祝辞を賜った。


・第1分科会 「企業経営とジェネラルカウンセルの役割」
・第2分科会 「スポーツ新時代に求められる弁護士の使命と役割~今、なぜサステナビリティなのか。東京オリンピック・パラリンピックを前に考える~」
・第3分科会 「近未来の法律事務所~e裁判による後見・破産、電子契約等~」
・第4分科会 「弁護士紹介制度のあるべき姿~弁護士紹介制度の現状と未来を考える~」
・第5分科会 「新時代における小規模法律事務所の経営ノウハウ~事務所経営のビジネスモデルを探る~」
・第6分科会 「自治体連携における諸課題を克服する~弁護士・弁護士会の公共性・専門性を真に活かすには~」
・第7分科会 「市民・中小企業が求める弁護士保険の確立に向けて」
・第8分科会 「事業承継における弁護士の役割と他士業・他団体との連携~日本を支える中小企業の存続のために~」
・第9分科会 「遺言関連分野における弁護士業務の将来像~高齢者・障がい者の権利を守る財産承継のあり方~」
・セミナー  「ビジネスと国際人権~これからの企業ビジネスに必要となってくる国際人権の課題と、課題を理解する感覚を身に付けるには~」

全体会での挨拶 全体会の様子 小池百合子東京都知事によるご祝辞


岩村正彦東京大学法学政治学研究科長・法学部長によるご祝辞 当日懇親会での鏡割りの様子