裁判さいばんまな

刑事けいじ裁判さいばんとは?

刑事裁判けいじさいばんについておしえてほしいな!
刑事裁判けいじさいばんとは、つみおかしたとうたがわれている人について、本当ほんとうに罪を犯したのかどうか、また、罪を犯したとみとめられる場合ばあいには、どのような刑罰けいばつすべきかを審理しんりし、決定けっていする手続てつづきです。
わるいことをした人が、逮捕たいほされたり、裁判さいばんにかけられたりするんじゃないの?
それはちがうよ。
警察けいさつ逮捕たいほされたすべての人が、かならずしもわるいことをしたとはかぎらなくて、まちがって逮捕されてしまうこともあるんだ。
だから、裁判さいばん有罪ゆうざいと決まるまでは、逮捕されている人も、裁判にかけられている人も、だれもが「つみおかしていない人」としてあつかわれなければならないとされているんだ。
これを「無罪むざい推定すいてい」というフバ!
事件じけん発生はっせいすると、警察けいさつなどは、証拠しょうこあつめて、どんな犯罪はんざいこったのか、犯人はんにんがだれかを調しらべます。
犯人はんにんだとうたがいをかけられた人のことを「被疑者ひぎしゃ」というフバ!
検察官けんさつかんは、警察けいさつなどがあつめた証拠しょうこをチェックして、 刑事裁判けいじさいばんこすかどうか決めます。
刑事裁判を起こすことを起訴きそいます。
起訴きそされると、今まで「被疑者ひぎしゃ」とばれていた人は「被告人ひこくにん」とばれるようになるフバ!
刑事裁判の流れ
起訴きそされると、 刑事裁判けいじさいばんが始まります。
刑事裁判では、裁判官が被告人ひこくにん本当ほんとうつみおかしたのか(=有罪ゆうざい無罪むざいか)、また、被告人が罪を犯したとして、どのような刑罰けいばつすのが相当そうとうか(=量刑りょうけいはどうするか)について決めます。
弁護士はどんなことをするの?
弁護士は、被疑者ひぎしゃ被告人ひこくにん弁護人べんごにんとして、被疑者・被告人と面会めんかいをしたり、事実じじつ調しらべたりするよ。
そして、うたがいをらしたり、適切てきせつ刑罰けいばつせられたりするように、弁護活動べんごかつどうをするんだ。

まとめ

刑事裁判とは、罪を犯したと疑われている人について、本当に罪を犯したのかどうか、また、罪を犯したと認められる場合に、どのような刑罰を科すべきかを審理し、決定する手続きです。裁判で有罪と決まるまでは、逮捕されている人も、裁判にかけられている人も、だれもが「罪を犯していない人」として扱われなければならないとされています。これを「無罪の推定」といいます。

事件が発生すると、警察などの捜査機関は、証拠を集めて、犯人がだれか、また、どんな犯罪が起こったのかを特定していきます。ここで、疑いをかけられた人のことを「被疑者」といいます。
検察官は、集められた証拠をチェックして、被疑者が犯罪を起こした可能性が高いと判断した場合に、裁判所に対し刑事裁判を求めます。このことを起訴といいます。

起訴されると、今まで被疑者と呼ばれていた人は「被告人」という名前で呼ばれるようになり、被告人についての刑事裁判が始まります。刑事裁判では、被告人は本当に罪を犯したのか、また、被告人が罪を犯したとして、どのような刑罰を科すのが相当かについて、法律に基づいて審理が行われ、裁判官が判決を下します。

刑事裁判の法廷