日本学術会議会員任命拒否の違法状態の是正を求める意見書

2021年11月16日
日本弁護士連合会


本意見書について

日弁連は、2021年11月16日付けで「日本学術会議会員任命拒否の違法状態の是正を求める意見書」を取りまとめ、同月22日付けで内閣総理大臣に提出しました。


本意見書の趣旨

2020年10月1日、菅義偉内閣総理大臣(当時)は、日本学術会議が第25期の会員候補者として推薦した105名の科学者のうち6名を除外して会員を任命した。このような任命の拒否は、日本学術会議法の関係規定に違反するものであるとともに、憲法23条の保障する学問の自由を脅かすものであり、現在も放置し得ない重大な課題として存在している。

よって、当連合会は、その違法状態を是正し、再発を防止するため、内閣総理大臣に対し、次のことを求める。


1 日本学術会議会員に任命しなかった6名の会員候補者について、速やかに会員に任命すること。


2 6名の任命をしなかった経緯と判断過程を明らかにし、国民に対する説明責任を果たすこと。


3 日本学術会議を所轄する者として、今後、同会議の独立性と自律性を尊重し、その侵害となるような会員選任過程への介入をしないこと。


(※本文はPDFファイルをご覧ください)