新保険法の施行に関する意見書

2009年12月17日
日本弁護士連合会


本意見書について

2010年4月1日の新保険法施行にあたり、同法の趣旨及び国会の附帯決議並びに金融審議会(保険WG)の議論を踏まえつつ、各保険会社においては保険約款の見直し作業が進められているところです。


本意見書は、新保険法の施行に関して、2009年6月に公表された金融審議会(保険WG)による「中間論点整理」も踏まえ、保険約款の認可権限を有する金融庁に対し、保険契約者等の保護を徹底する観点から、保険契約者等の保護として十分な約款審査を求めるものです。あわせて、約款作成過程、あるいは約款認可手続において、一般消費者である保険契約者の利益を反映させることにより、消費者の利益を一方的に害する約款規定を修正し、あるいは、そのような約款規定が設けられることを未然に防止すべく、消費者側の意見を聴取することを推奨するよう求めるものです。


また、金融審議会に対して、「中間論点整理」のうち、(1)保険約款の規律に関する問題、(2)保険募集の規律に関する問題、(3)保険契約における被保険者の同意等に関する問題、(4)保険金の支払に関する問題、(5)保険料積立金及び解約返戻金の支払いに関する問題の5点について、保険契約者等の保護を進めるべく、十分な議論をすることを求めるものです。


本意見書は、2010年1月6日に、金融庁に提出しました。


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