裁判員経験者は語る
裁判員制度施行一周年記念企画「裁判員経験者の声を聴くパネルトーク」


2009年5月21日の裁判員制度施行以来,数多くの裁判員裁判が行われました。
裁判員となった市民の方々は、その初めてとなる経験にどう臨み、何を思い、どのような感想を持たれたのでしょうか。裁判員裁判の中で感じられた率直な感想や御意見は、今後、裁判員制度を定着、発展させていくにあたってきわめて有益な情報です。

 そこで2010年6月24日、弁護士会館クレオにおいて、裁判員制度施行一周年の記念企画として、実際に裁判員を経験された方々をお招きし、その経験を踏まえてお話しいただきました。

 
鈴木 章夫(すずき あきお)氏
 2009年12月15日から千葉地方裁判所で公判が開かれた裁判員裁判事件。被告人は、ホテルの部屋で、知人の男性の頭や背中を靴べらなどで殴ったり、蹴るなどして外傷性ショックで死亡させたとして起訴された。
 
 
高須 巌(たかす いわお)氏
 2009年11月25日から水戸地方裁判所で公判が開かれた茨城県内初の裁判員裁判事件。被告人は、市道で、自転車で帰宅中の女子高生に対し、背後から胸を触った上、突き倒して右手首ねんざなど全治1か月のけがを負わせたとして起訴された。
 
 
澁谷 友光(しぶや ともみつ)氏
 2009年9月2日から青森地方裁判所で公判が開かれた青森県内初の裁判員裁判事件。被告人は、女性に乱暴して現金を奪い、また、他人のアパートに侵入して現金などを盗んだとして起訴された。全国初の性犯罪を対象にした裁判員裁判である。