秋田における弁護士刺殺事件に関する会長声明

本日、午前4時5分頃、当連合会会員の津谷裕貴弁護士が同弁護士の自宅を訪れた男性から上半身を刃物で刺され、死亡するという事件が発生した。


報道だけでは犯行動機など詳細は不明であり、今後の捜査の進展を待つことになるが、本事件は、受任していた離婚事件の相手方であった者が弁護士への逆恨みから殺害に及んだ業務妨害行為である疑いが強く、このような犯罪は断じて許されるものではない。


津谷裕貴弁護士は、秋田弁護士会会長、当連合会理事などを歴任し、現在は、当連合会消費者問題対策委員会の委員長を務めており、当連合会は、消費者問題に中心的な役割を果たしていた重要な人材を失ったことに深い衝撃を受けている。


当連合会は、津谷裕貴弁護士のご冥福を祈り、ご遺族に対して心から哀悼の意を表するとともに、暴力的な手段による弁護士活動への妨害行為に決して怯むことなく、弁護士の使命を貫徹していく決意であることをここに表明する。


2010年(平成22年)11月4日


日本弁護士連合会
会長 宇都宮 健児