検察審査会における起訴議決に関する会長談話

本年1月27日、明石歩道橋事故に関し、明石警察署の元副署長について、神戸第二検察審査会が起訴議決を行った。今後、裁判所から指定された弁護士が公訴の提起及びその維持に当たることになるが、改正検察審査会法による初めてのケースとなる。


改正検察審査会法は、司法改革の一環として、公訴権行使の在り方に民意をより直截に反映させることを目的として改正された。そのため、当連合会は、審査補助員や指定弁護士の職務の在り方について検討し、その成果を会員に広報するとともに、研修を実施してきたところである。


今後とも、当連合会は、補充捜査の在り方、審査補助員や指定弁護士が充実した活動を行うための執務環境の整備など、必要な課題に取り組んでいく所存である。


2010年(平成22年)1月28日


日本弁護士連合会
会長 宮﨑 誠