日本司法支援センター業務開始に当たっての会長談話

本日、日本司法支援センター、愛称「法テラス」が業務開始となりました。


国民の司法へのアクセスを保障し、「法の支配」を社会の隅々にまで行き渡らせ、自由で公正な社会を形成することを目的とする初めての国の事業がいよいよ始まります。「法テラス」が国民の期待に応え、順調に発展していくことを願ってやみません。


「法テラス」には、立法・設立の段階から弁護士・弁護士会が関与してきました。そして、業務の開始に当たっては、これまで以上に多くの弁護士が、様々な形で「法テラス」を担っていきます。


これまで法的なトラブルについてどこへ相談すればよいかわからなかった方々も、「法テラス」のコールセンターにお電話ください。全国の1万人を超える弁護士が、コールセンターからの紹介を受けてご相談に応じます。刑事事件でも、捜査段階から国選弁護人として全国の警察署に面会に行き、弁護する体制が整っています。弁護士過疎地にも、「法テラス」のスタッフ弁護士が全国各地に配置されていくよう協力します。犯罪の被害に遭われた方には、犯罪被害者精通弁護士がご相談に応じます。


当連合会は、国民のみなさまに、十分に「法テラス」を活用していただくことができるよう、引き続き全力で必要な支援をする決意です。


2006年(平成18年)10月2日


日本弁護士連合会
会長 平山 正剛