信用と信頼の回復のために-綱紀の粛正と倫理の向上を-(会長コメント)

「真に市民の期待と信頼に応えうる弁護士・弁護士会の諸活動は、弁護士ひとりひとりの高い倫理に支えられるものであるから、一層、市民の期待にそい、信頼を確保するための努力を重ねる。」


これは、今年4月の第1回理事会で承認された日弁連の本年度会務執行方針の重要な柱です。日弁連執行部は、この方針にそって倫理研修義務化の方向を検討するとともに、綱紀、懲戒手続の迅速・厳正化をすすめてきました。


ところが今年に入って、弁護士の金銭に絡む犯罪容疑による逮捕が続発しています。痛恨の極みであり、われわれは、ひろく社会に対して深く謝罪せねばなりません。


会員の皆様。お互いに襟を正し、今日のかかる事態を心の底から厳しく受けとめようではありませんか。一人の会員の犯罪や非行は、弁護士会と1万6千名の全会員の信用と信頼を失墜させてしまうのです。


日弁連執行部は、今後ともあらゆる機会をとらえて綱紀の粛正と倫理の向上のため有効、適切な手段を講じるよう全力を投入します。


会員の皆様におかれても、弁護士全体の信用を保持するため一層のご努力と執行部へのご理解、ご協力をお願いします。