弁護士逮捕事件に関するコメント

  1. このような不祥事が連続して報道されることは由々しき事態であり、弁護士全体に対する信頼が揺らぎ、また薄れていくものであり、非常に危機感を持っています。何よりも市民に対し深くお詫びしたいと存じます。
  2. 司法改革では、弁護士・弁護士会の自己改革ということを強く唱えていますが、その根底には、弁護士業務のビジネス化に対する強い危機感も同時に流れているのです。
    医師、牧師とともに、弁護士がプロフェッションとして掲げられているのは、その職業として強い倫理感なしには成り立ち得ないからです。弁護士がプロフェッションとしての自覚を忘れ、事件を金儲けの道具としてのみ扱うようになっては、職業としての弁護士の崩壊に繋がります。
  3. 単位弁護士会、日弁連は、自治団体として、仮にも不正を行った弁護士に対しては、除名を含む厳正な措置に臨んでおりますし、これからもそのように行う決意です。
  4. こうした制度上の措置、そして倫理研修の一層の強化とともに、司法改革の意識の浸透に加えて、緊急にも、こうした事案の原因究明、再発防止の方策について検討を進める所存であります。

なお、会長としては、近い時期に臨時総会を招集し、会員に対し、自粛を促すとともに、強く自戒を誓いあう決議を行いたいと思っております。