28期生任官拒否に関する談話

最高裁判所は、4月5日第28期司法修習生の裁判官希望者82名のうち、3名を不採用とした。


当連合会は、この数年来、司法修習終了者の裁判官希望者に対する不採用については、名を成績不良にかり、実は思想・信条・団体加入等を理由とする疑いがあり、修習生活にも不当な影響を与えているものとして遺憾の意を表明してきた。


本年はとくに3月29日付をもって、最高裁判所に対し、このような理由による不採用を行わないよう強く要望したところである。


しかるに、今回不採用となった3名についても、思想・信条・団体加入を実質的理由としている疑いが極めて濃くまた、さきの要望にもかかわらず本人に対する理由告知等の方法も講じられていない。


当連合会は、かかる不採用の措置を深く遺憾とするとともに今後かかることを繰り返さないよう要望する。


なお、当連合会は事態の真相究明に努め、国民のための司法の実現を期して、さらに努力するものである。