吉田首相放言問題に関する声明

去る8月10日、自由党支部長会議席上に於て、吉田総裁は政党が政治資金規正法を守り得ないのは当然だとなし、又汚職事件につき指揮権発動の理由として汚職は流言飛語なりと断じ、検察当局が之に乗ったかの如き発言をなしたと伝えられるが、苟も首相である一党総裁が法律の存在を無視し、検察の公正を疑わしめる言動をなしたることは極めて遺憾である。


右声明する。


1954年(昭和29年)8月14日
日本弁護士連合会


昭29・8・14理事会承認