全国会員集会・決議 弁護士倫理の高揚のために

平成6年11月22日


日本弁護士連合会会館講堂
全国会員集会
決議


(決議)

最近相次ぎ報道された弁護士の不祥事は、基本的人権の擁護と社会正義の実現を使命とする弁護士の倫理に著しく背くもので、極めて遺憾である。ここに国民に対し深くお詫びする。


われわれは、これら不祥事が、一部会員の事件であるとはいえ、弁護士全体に対する国民の信頼を大きく傷つけ、長い間にわたり先達弁護士が築いた人権擁護の歴史をけがし、弁護士制度の根幹を揺るがすおそれのあるものとして深く憂慮する。


われわれは、弁護士に対する社会的信頼を回復するため、弁護士の使命とその達成のために国民から負託された弁護士自治に対する自覚を新たにし、綱紀・懲戒手続きをさらに厳正、かつ迅速に遂行するとともに、弁護士倫理の高揚と不祥事の再発防止に一層の努力を傾注することを誓う。


右決議する。

1994年(平成6年)11月22日
日本弁護士連合会