近藤和義判事宅への迫撃弾打ち込みに関する談話

談話

本日、東京高等裁判所第四刑事部近藤和義判事宅に迫撃弾と思われるものが打ち込まれるという事件が発生した。


右の行為が同裁判所に係属中の事件の審理を妨害し、これに何らかの影響を及ぼす意図をもってなされたものであるとすれば、司法に対するこの上なく悪質な挑戦であるといわざるをえない。


私達は、このような無法な暴力に対し、憤りを禁じえない。


当連合会は、裁判所がこのような攻撃に対し、毅然と対応されることを望むとともに、私達も司法の一翼を担う立場から、かかる不当な暴力に屈することなく今後とも司法の厳正な運営を擁護する決意を表明する。


1994年(平成6年)3月4日


日本弁護士連合会
会長 阿部三郎