第64回人権擁護大会シンポジウム第1分科会「高レベル放射性廃棄物問題から考える脱原発~原発に頼らない、地域社会と日本のエネルギー自立~」

世界は2050年カーボンニュートラル・脱炭素社会の実現に向けて、再生可能エネルギーへの転換を加速させています。その過程で、日本は、原子力発電を重要なベースロード電源と位置付けていますが、原子力発電には安全性、経済性、安定供給性の問題に加え、放射性廃棄物の処分方法がいまだに確立されていないという深刻な問題があります。


原子力発電所の運転等により不可避的に発生する使用済み核燃料を含む高レベル放射性廃棄物およびその処分は、将来世代にもまたがる重大な問題です。さらに、地方自治体が、原子力発電所や放射性廃棄物処分等に関する交付金に依存することなく、地域資源を最大限に活用して持続可能な地域社会を実現するための方策について考えます。

これからの地域社会・日本のエネルギーの選択、そして自立のあり方について、多くの会員、市民の方々に関心をもっていただききたいと思います。


WEB配信を行いますので、多くの皆さまのご参加をお待ちしております。


日時 2022年9月29日(木) 12時30分~18時00分
内容

【12時40分~13時25分】
■第1部 脱原発、2050年カーボンニュートラルに向けての課題
1 基調報告
    大野 輝之 氏(公益財団法人自然エネルギー財団常務理事)


【13時30分~16時00分】
■第2部 高レベル放射性廃棄物処分はどうあるべきか
1 導入報告
    木場 知則 弁護士(札幌弁護士会)
2 論点解説「地層処分の適地はあるのか、「安全である」とはどういうことか」
  コーディネーター:

    長崎 玲 弁護士(第二東京弁護士会)、橋野 成正 弁護士(山口県弁護士会)
  パネリスト:
    小野 有五 氏(北海道大学名誉教授)
    伴 英幸 氏(特定非営利活動法人(認定NPO)原子力資料情報室共同代表)
3 事例報告およびパネル・ディスカッション

 「処分の在り方について合意形成はどうあるべきか~世代間倫理・将来世代の視点も踏まえて~」
 (1)寿都町の視察報告、町民の声
    兼平 史 弁護士(函館弁護士会)
    三木 信香 氏(子どもたちに核のゴミのない寿都を!町民の会)
 (2)パネル・ディスカッション
  コーディネーター:

    中野 宏典 弁護士(山梨県弁護士会)
  パネリスト:
    寺本 剛 氏(中央大学理工学部教授)
    寿楽 浩太 氏(東京電機大学工学部人間科学系列教授)


【16時20分~17時55分】

■第3部 持続可能な地域社会に向けて
1 趣旨説明
    渡部 貴志 弁護士(愛知県弁護士会)
2 各地の事例報告
 (1)ニセコ町
    山本 契太 氏(ニセコ町副町長)
 (2)智頭町
    國岡 将平 氏
 (3)興部町
    推名 徹 氏(興部町副町長)
3 パネル・ディスカッション
  コーディネーター:

    菅澤 紀生 弁護士(札幌弁護士会)、松岡 幸輝 弁護士(広島弁護士会)
  パネリスト:
    上園 昌武 氏(北海学園大学教授)
    山本 契太 氏(ニセコ町副町長)
    國岡 将平 氏
    推名 徹 氏(興部町副町長)


 ※時間は目安です。当日の進行によって前後する可能性がありますので、ご了承ください。

お問合せ先

日本弁護士連合会 人権部人権第二課
TEL:03-3580-9509