憲法的価値から考える個人情報保護

個人情報保護法の2020年および2021年改正により、個人情報保護法制が基本的に民間部門ルールへ一体化が図られるなど大きく制度が変更されました。しかし、憲法的価値の観点から見た場合、この法改正によって、個人情報保護レベルが上がることになるか疑問が持たれています。


特に、自己情報コントロール権がプライバシー権と同様に憲法上の権利として尊重されるべきことが明確化されておらず、個人情報の「利活用」に偏った法制となっていることに加え、個人情報の保護のために個人が救済を求める法的仕組みが不十分なままであることが指摘されています。


本シンポジウムでは、憲法的観点から見た個人情報保護、私法的観点から見た個人情報保護、民間の観点から見た個人情報保護、「EU一般データ保護規則」(GDPR)との比較、個人情報保護条例改正への取組など、個人情報保護に関する重要な論点を幅広く取り上げて、皆さんとともに議論を深めたいと思います。


日時

2022年8月24日(水) 13時00分~17時30分

開催方法

Zoomウェビナーによるオンライン開催

参加費・受講料

申込を締め切りました

参加対象

どなたでもご参加いただけます

講師・内容

1 基調報告「憲法と個人情報保護法制-自己情報コントロール権論の現在」

  山本 龍彦 氏(慶應義塾大学大学院法務研究科教授)


2 講演「日本の個人情報保護法制について~GDPRとの比較の視点から~」
   石井 夏生利 氏(中央大学国際情報学部教授)


3 報告「個人情報保護条例改正に係る昨今の状況」
   森田  明 弁護士(神奈川県弁護士会/日弁連情報問題対策委員会委員)


4 報告「個人情報保護委員会の現状と課題について」
   赤石 あゆ子 弁護士(群馬弁護士会/日弁連憲法問題対策本部委員)


5 ビデオメッセージ「マイクロソフトにおけるプライバシー保護」
  Christopher Calabrese 氏(Microsoftシニアディレクター グローバルプライバシーポリシー担当)


6 パネルディスカッション

  「個人情報のあり方を多角的視点から考える~個人情報保護レベルの向上に向けて~」


パネリスト 

  玉蟲 由樹 氏(日本大学法学部教授)
   崎村 夏彦 氏(My Data Japan 理事長)
  森  亮二 会員(第一東京弁護士会)
  山口 宣恭 会員(奈良弁護士会/日弁連情報問題対策委員会委員)


コメンテーター

  宍戸 常寿 氏(東京大学法学部教授)
  山本 龍彦 氏(慶應義塾大学大学院法務研究科教授)


コーディネーター 

  大住 広太 会員(第二東京弁護士会/日弁連憲法問題対策本部委員)


pdfチラシ (PDFファイル;1.0MB)

申込方法

申込みを締め切りました

主催

日本弁護士連合会 

備考

人権部人権第二課
TEL:03-3580-9510

お問い合わせ先

【注意事項】
① パソコン、タブレット、スマートフォンなど、インターネット接続のできる機器とインターネットをご利用いただける環境を参加者各自でご用意ください。参加にかかる機器利用およびインターネット接続にかかる通信料は各参加者の自己負担となります。


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icon_page.pngZoomインストール


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icon_page.pngミーティングテスト


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⑦ 日本弁護士連合会では、本シンポジウムの内容を記録し、また、成果普及に利用するため、本シンポジウムの様子の録画、写真撮影および録音を行っております。撮影した写真・映像および録音した内容は、日本弁護士連合会の会員向けの書籍のほか、日本弁護士連合会のウェブサイト、パンフレット、一般向けの書籍等にも使用させていただくことがあります。


⑧ 報道機関による取材が行われる場合、撮影された映像・画像はテレビ、新聞等の各種媒体において利用されることがあります。


⑨ 配信内容の撮影・録音等はご遠慮願います。参加者個人での録音・録画・キャプチャ等を利用した記録や二次使用は固くお断り申し上げます。


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