事業再生シンポジウム「公租公課の納付が困難な中小企業の事業再生・廃業支援」

当センターは、2015年以降、「事業再生シンポジウム」と題し、中小企業の私的整理をテーマにしたシンポジウムを毎年開催し、金融機関や弁護士等の関係者に対して、その時勢の事業再生に関する制度や課題を取り上げて、広く周知する活動を行っています。

中小企業の多くは、新型コロナウイルス禍での手厚い資金繰り支援で事業を継続してきたものの、物価高騰、深刻な人手不足など、引き続き厳しい状況にあります。東京商工リサーチによると、2024年の倒産件数は10,006件(前年比15.1%増)、負債総額は2兆3,435億円(前年比2.4%減)だったとのことであり、特に、2024年に税金や社会保険料の滞納が一因となった倒産が、過去最多の176件(前年比91.3%増)に達し、前年の92件から1.9倍と大幅に増えています。経営が厳しい中小企業は、新たな資金調達が難しい中、税金や社会保険料の納付を後回しにして、運転資金の確保を優先しがちです。

この点、2024年(令和4年)6月に、国(金融庁・中小企業庁)は、事業再生情報ネットワークの運用を開始し、再生可能性の高い中小企業の情報(例:再生支援の見込み、金融支援による財務改善見込み等)について、中小企業活性化協議会や金融庁に設置する相談窓口より関係省庁を通じて、公租公課の徴収現場(年金事務所、税務署等)や金融機関等に共有することで、公租公課の適正な納付計画の策定、関係機関による処理方針や支援の判断・決定に資する仕組みを構築し、公租公課の確実な納付と事業再生の両立を目指していますが、現状、同ネットワークを活用した案件は限られています。

そこで、金融機関、中小企業関連団体、各種士業といった中小企業を取り巻くプレイヤー(当連合会会員を含む。)向けに、公租公課の納付が困難な中小企業に対する事業再生・廃業支援をテーマとして、本シンポジウムを開催することとしました。

どうぞご参加ください。

なお、本シンポジウムは、会場参加(定員300名※先着順)およびオンライン(IBMビデオストリーミング・先着2000名)にて開催いたします。詳細は下記をご確認ください。


※イベントは終了しました。


日時

2025年4月16日(水) 13時30分~16時00分


参加方法

【オンライン参加】IBM Video Streaming 定員2000名(先着順)

【会場参加】定員300名(先着順)

弁護士会館2階 講堂クレオ(東京都千代田区霞が関1-1-3)

会場へのアクセス


参加費・受講料

参加費用無料・事前申込制
【申込期限】2025年4月7日(月)まで


参加対象

弁護士、金融機関、金融機関関連団体、中小企業関連団体、士業団体、中小企業庁、金融庁、国税庁、国税局、税務署、日本年金機構、年金事務所、裁判所の方ほか(どなたでも参加いただけます。)


内容

1 開会挨拶
日本弁護士連合会挨拶
金融庁挨拶
中小企業庁挨拶

2 基調講演
(1)中小企業庁による中小企業の事業再生支援・施策の紹介
野澤 泰志 中小企業庁事業環境部金融課課長
(2)金融庁による事業再生支援・施策の紹介
石山 裕二 金融庁監督局総務課監督調査室長
(3)中小企業活性化全国本部による中小企業の事業再生支援・施策の紹介
松田 正義 中小企業活性化全国本部統括事業再生プロジェクトマネージャー

3 事例紹介
足立  学 弁護士(第二東京弁護士会)
宮原 一東 弁護士(日弁連中小企業法律支援センター事務局次長)

4 質疑・協議
コーディネーター
大西 雄太 弁護士(日弁連中小企業法律支援センター事務局員)

5 閉会挨拶
PDFチラシ (PDFファイル;704KB)


申込方法

以下申込フォームまたは二次元コードから、2025年4月7日(月)までにお申し込みください。

申込フォーム

【会場参加(定員:先着300名)】
【オンライン参加(IBM Video Streaming、定員:先着2000名)】


主催

日本弁護士連合会


お問い合わせ先

日本弁護士連合会 業務第一課

TEL:03-3580-9331


備考

■申込状況等によっては、申込締切り前に募集を打ち切る場合があります。ご了承ください。

■肖像権・知的財産権などの保護のため、オンライン参加用URLの共有や貸与、SNSを含む他の媒体への転載、また、講演の録画、録音、スクリーンショットの撮影および複製は固くお断りいたします。


<オンラインでご参加の方へ>

■本シンポジウム視聴に必要な環境

・パソコン、タブレット、スマートフォンなど、インターネット接続のできる機材

・インターネットをご利用いただける環境

※安定した通信環境で接続してください。スマートフォンはWi-Fiに接続してご利用いただくことを推奨します。視聴にかかるインターネット通信料は視聴者の負担になります。

インターネット回線の状況等によっては、映像や音声の切断が生じる可能性がありますので、ご了承ください。

■オンライン(IBMビデオストリーミング)の参加用URL等は、当日までに、お申込みされた方宛てにメールでお知らせします。

■当日、何らかの理由で通信が中断し復旧困難となった場合、やむを得ずシンポジウムのオンライン配信を中止する可能性があります(目安として10分以上配信不能となった場合)。

■視聴者のPC環境・通信状況等の不具合について、当会では責任を負わず、IBMビデオストリーミングの利用方法等についてのサポート対応等も行いかねますので予めご了承ください。



個人情報取り扱いについての記載:

ご提供いただいた個人情報は、日本弁護士連合会の個人情報保護方針に従い厳重に管理し、本シンポジウムの運営のために利用します。

なお、この個人情報に基づき、日本弁護士連合会または日本弁護士連合会が委託した第三者から、シンポジウム等のイベントの開催案内、書籍のご案内その他当連合会が有益であると判断する情報をご案内させていただくことがあるほか、個人情報は、統計的に処理・分析し、その結果を個人が特定されないよう統計情報として公表することがあります。

日本弁護士連合会では、シンポジウムの内容を記録し、また、成果普及に利用するため、映像撮影を行っております。撮影した写真は、日本弁護士連合会の会員向けの書籍のほか、日本弁護士連合会のウェブサイト、パンフレット、一般向けの書籍等にも使用させていただくことがあります。