2015年4月9日 ひまわりほっとダイヤル開設5周年を迎え、日本弁護士連合会会長 からの挨拶文を掲載しました。
日弁連の中小企業向け弁護士紹介サービス「ひまわりほっとダイヤル」(0570-001-240)は、本年4月、開設5周年を迎えました。この間、全国で約2万4000社の中小企業の皆様に本サービスを御利用いただきました。広報活動に御協力くださった関係機関の皆様には、この場をお借りして心より御礼申し上げます。
2020年のオリンピック開催に向けて、我が国経済にも都市部を中心に少しずつ改善の兆しが見えてきたように感じられますが、中小企業を取り巻く環境には依然として厳しいものがあります。しかし、雇用の7割を支える中小企業が元気を取り戻さない限り、真の意味での我が国経済の再生はありません。
厳しい環境下で経営努力を続けられている全国の中小企業経営者の皆様に改めて敬意を表するとともに、日弁連として、中小企業経営者の皆様に、「ひまわりほっとダイヤル」を通じてより良い法的サービスを御提供できるよう、関係各所と連携を取りながら取り組みを継続・強化してまいる所存です。
具体的には、毎年9月に開催している中小企業全国一斉無料相談及びシンポジウムの開催、中小企業向け海外展開支援弁護士紹介制度の実施地域の拡大、特定調停手続等を利用した中小企業の事業再生支援、経営者保証ガイドラインに基づく保証債務の整理の促進、関係機関との連携強化等を順次行っていきます。
「ひまわりほっとダイヤル」の新しい広報物には、双眼鏡をのぞき込む弁護士のイメージと中小企業の課題発見力というコピーが掲載されています。紛争解決の専門家という印象の強い弁護士ですが、紛争の行き着く先を知り尽くした弁護士だからこそ、紛争に至る前の段階から先を見通した適切なアドバイスをさせていただくことにより、中小企業に寄り添い、課題の発見と解決に役立っていきたいとの想いを込めたものです。
今後とも、「ひまわりほっとダイヤル」をお気軽に御活用ください。どうぞよろしくお願い申し上げます。
2015年4月吉日
日本弁護士連合会会長 村越 進