[北海道]札幌弁護士会

札幌弁護士会

〒060-0001 札幌市中央区北1条西10丁目 札幌弁護士会館7階
TEL 011-281-2428
FAX 011-281-4823
URL icon_page.pnghttp://www.satsuben.or.jp/

 

第1 札幌弁護士会について

1 会員数とその分布

当会の会員数は、842人(2022年8月4日現在)です。多くの会員が札幌地方裁判所本庁がある札幌市に事務所を構えている一方、地方裁判所支部のある滝川市、岩見沢市、小樽市、苫小牧市、室蘭市、浦河町、岩内町や、札幌近郊の都市において活躍する弁護士もおり、現在地方裁判所支部における「ゼロ・ワン」問題は解消されています。しかしながら地裁本庁に比べればまだまだ支部における会員数は少なく、裁判官・検察官が常駐しない支部の存在と相まって、支部の住民にとって「裁判を受ける権利」の保障のために、私たち弁護士が果たすべき役割はなお大きいといえます。

 

2 「法律相談センター」を中心とした市民への法的サービスの提供

当会の「法律相談センター」は、札幌市内(2カ所)、岩見沢市、小樽市、室蘭市、滝川市、苫小牧市、新ひだか町、岩内町に設置されています。

 

「法律相談センター」には、「一般相談」「離婚相談」「相続・遺言相談」「多重債務相談」「交通事故相談」のほか、医療、労働問題、DV、知的財産など12分野に関する「特定分野取扱弁護士制度」などが設けられています。

 

そのほかに、弁護士不在の自治体に定期的に弁護士を派遣して法律相談を行う「地域法律相談センター(地方巡回型法律相談)」も実施しています。


当会の法律相談センターにおいては、全ての分野の相談について相談料を無料としています。


このような制度を通じて、当会は市民の法的ニーズに応えるサービスを積極的に提供しています。


3 新規登録弁護士に対する研修制度、新人独立支援制度

当会においては、新規登録弁護士に対し、一般的な新規登録弁護士研修のほか、法律相談センターにおける法律相談研修や国選刑事弁護(起訴前弁護および公判弁護)を用意し、新規登録弁護士にスキルアップの機会を提供しています。
 
また、既存の法律事務所に所属せず独立開業する弁護士に向けて、指導委託制度や法律事務処理に関する支援、情報提供等を行う「新人独立支援制度」を用意しています。


4 委員会活動を中心とした札幌弁護士会の活発な活動と自由な雰囲気

当会には、法律相談センター運営委員会、刑事弁護センター運営委員会、消費者保護委員会、人権擁護委員会、雇用と労働に関する委員会、性の平等と多様性に関する委員会、研修委員会、次世代会員支援委員会、男女共同参画推進本部等々、50を超える委員会、本部があり精力的に活動しています。

 

当会の特徴としては、このような委員会活動を中心として、伝統的に、自由闊達でオープンかつ明るい雰囲気を持っていることが挙げられるのではないでしょうか。おおらかな北海道の風土や、自由を大切にしようという先輩たちの活動の積み重ねが、このような弁護士会の雰囲気を形づくったのだと思います。


多くの会員が、そのような雰囲気のもと、配属された委員会で積極的に活動しています。


そのほかにも、「企業法務研究会」「後見相続研究会」「地方自治法研究会」といった、「法律専門分野実務研究会」での研鑽の機会や、札幌法曹ゴルフクラブ(SHG)、札幌弁護士会野球部(札幌ローヤーズ)、ローヤーズテニスクラブ(LTC)、札幌法曹フットボールクラブ(SHFC)、エキップ・ラヴォカ(自転車部)といった親睦活動も盛んです。


5 「すずらん基金法律事務所」について

当会には、旭川、釧路、札幌、函館の4弁護士会で組織する北海道弁護士会連合会のバックアップのもと、開設された公設事務所「すずらん基金法律事務所」(以下「すずらん」といいます。)が存在します。

 

すずらんは、所長弁護士を置かず、主に登録1、2年目の社員弁護士数名によって運営されています。

 

すずらん社員は、数年後、北海道内の「ひまわり基金法律事務所」に赴任または弁護士過疎地域で独立するため、赴任または独立後に一人でもやっていけるよう、事件処理だけでなく、事務所経営についても経験を積んでいます。それぞれの社員弁護士には豊富な経験を持った当会の弁護士が指導担当として就いているため、助言指導を受けながら事件処理や事務所経営を進めることができます。

 

すずらん社員は、原則として当会の地域司法対策委員会に配属され、弁護士不在自治体に赴き、無料法律相談、自治体や福祉機関等との連携活動を行っており、赴任前に司法過疎問題に触れることができます。また、実際に司法過疎地等で活動をしている当会の支部会員やすずらんのOB、OGとの交流も活発的に行われており、赴任後の悩み等を気軽に相談できる環境も備わっています。


すずらんからは、これまでに30名を超える弁護士が北海道内の「ひまわり基金法律事務所」に所長として赴任したり、当初から独立開業し、各地で活躍しています。赴任後の進路は自由であり、独立、他の事務所入所、公務員等さまざまです。


すずらんでの経験は、数年後に1人で巣立っていくうえで貴重な経験になるはずです。北海道内の司法過疎地で活躍したい、地域住民の役に立ちたいという志をお持ちの方、一度すずらんの門を叩いてみませんか。


icon_page.png北海道弁護士会連合会ウェブサイトの同事務所の紹介記事もご参照ください。


第2 司法修習生のみなさんへ

当会の会員には、もともとは北海道に縁もゆかりもなかったという人も多いです。当会の自由でオープンな明るい雰囲気の中で、弁護士としての活動を始めてみませんか。


札幌弁護士会は、皆さんの入会を、心からお待ちしています。