会長からのご挨拶(2020年4月1日)

会長からのご挨拶

3月11日に実施された日弁連会長選挙(再投票)において1万人を超える会員の支持をいただき、また、全弁護士会の4分の3以上に当たる40弁護士会において多数の票を得て当選することができました。4月から2年間の任期で会長を務めます。どうぞよろしくお願いいたします。


さて、全国各地で新型コロナウイルスの感染被害が拡大し、市民生活に重大な影響が生じています。私たち弁護士、弁護士会は、過去に集積した経験とこれまでの調査・研究で蓄積した英知を最大限活用して、この事態に対応していく所存です。


また、昨今、政府、中央省庁においては法の支配を形骸化させかねない問題が多発しています。これに対しては、日本最大の法律家団体として必要かつ適切な措置をとりながら対応していきたいと思います。


さらに立憲主義の堅持と、憲法の基本原理を尊重する日弁連の立場とは異なる動きに対しても、会内の コンセンサスを踏まえつつ必要な活動を展開していかなければならないと考えています。


死刑制度の廃止につきましては、弁護士会内部における議論が深められ、弁護士会・弁護士会連合会で廃止を求める決議が採択されるなど、取り組みが進められていますが、さらに前進させなければなりません。一方、犯罪被害者に対する法的支援の拡充に向けた努力も必要です。


私たちの使命である人権擁護活動をさらに充実させることは重要であり、これを実践していく必要がありますが、同時に、これを持続可能なものとするための業務基盤の拡充も行わなければならないと考えています。その場合の視点として「権利擁護を業務につなげる」、つまり公益的活動について持続可能な形で弁護士が一定の役割を果たすことが重要です。


民事司法改革の推進、法曹人口・法曹養成問題への取り組み、被疑者・被告人と弁護人の権利の確立を中心とした刑事司法改革の推進、若手会員への支援、いわゆる谷間世代の問題への取り組み、男女共同参画の推進、法テラス事業拡充への取り組み、少年法改正問題への取り組み、災害問題への取り組みなど課題は山積していますが、その実現ないし適切な解決に向けて活動したいと思います。


15人の副会長、渕上玲子事務総長、事務次長、職員が一丸となって直面する課題に取り組みますので、ご支援ご協力をお願いいたします。



2020年(令和2年) 4月1日
  日本弁護士連合会会長     

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