会長からのご挨拶(2020年1月1日)

会長からのご挨拶


菊地裕太郎会長

明けましておめでとうございます。
本年が皆様にとって良い年となりますよう、そしていずこも災禍に見舞われることのないようお祈り申し上げます。


日弁連会長の任期は、残すところあと3か月となりました。ウェブサイト上でご挨拶するのは今回が最後となりますので、ひと足早いのですが、お礼とお別れを兼ねてご挨拶させていただきます。


日弁連会長としての2年間、病気をすることもなく、何とか無事に職務を全うすることができそうです。これもひとえに、日弁連の活動を理解・支援してくださる皆様の温かい励ましと支えのお陰であります。改めて心より御礼申し上げます。


今は、残された3か月でできる限りのことをやらなければという思いでおります。


昨年11月25日、長野市を訪問し、千曲川の決壊した堤防を目の当たりにしました。昨年の台風第15号・第19号により被災した1都13県余にのぼる地域において災害復興支援に取り組む被災地弁護士会には頭の下がる思いであり、日弁連としても、最大限の支援を尽くす所存です。一昨年は平成30年7月豪雨や北海道胆振東部地震があり、災害復興支援における弁護士への期待はますます高まっています。今後とも日弁連・弁護士会は、日頃から災害復興支援のための態勢をしっかり整えていかなければなりません。


思えば、2018年4月に日弁連会長に就任して以来、いろいろな課題に直面し、それなりに結果を出し、また乗り越えてきたという思いがあります。しかし、今後も弁護士・弁護士会を取り巻く状況は変化を続け、そのときどきの課題に向き合いつつ乗り越えていかなければなりません。


弁護士人口の増大による影響、IT化やAIの導入などによる弁護士業務の変化、民法(債権・相続等)、会社法、独禁法、知的財産法、相続法、民訴法などの相次ぐ法律改正への対応、弁護士・弁護士会の国際化に伴い必要とされる語学力の涵養、少子高齢化による影響等々、弁護士・弁護士会にとって更なる変化も予測されます。私は団塊世代に若干遅れた世代であり、間もなく古希を迎えますが、今や人生100年時代です。これらの変化から逃げ切れるとも思いませんし、逃げたくもありません。しっかりと立ち向かい、行く末を見守っていきたいと思います。


弁護士・弁護士会は、まさに岐路に立っています。流れにあらがうのではなく、上手に棹(さお)さしながらも新しい弁護士の世界を見据えた舵取りが今こそ求められています。


次期執行部に後を託す日も近いといささか安堵しながら、あと3か月、全力を尽くしますので、よろしくお願いいたします。



2020年(令和2年) 1月1日
日本弁護士連合会会長

菊地裕太郎会長