市民のための法教育委員会

法教育夏季セミナーPARTII報告

法教育夏季セミナー 写真1
法教育夏季セミナー 写真2
法教育夏季セミナー 写真3

昨年好評を博した教員・弁護士のための「法教育夏季セミナー」のPARTIIが開催された。


まず、法教育活動の先駆者である江口勇治教授(筑波大学)と、橋本康弘助教授(福井大学)から基調報告がなされた。


江口教授は「『自由で公正な社会』の実現のために法教育が重要であり、現場の教員も、弁護士と交流することで新たな観点を見いだすことができ、教材や授業方法に活かすことができる」と熱く語り、一方で橋本助教授は、「比較法的観点から、法制度や法規範を静態的に見るのではなく、運用の実態を理解し、法や法制度の望ましい姿を追究することを目標とする授業が実践されるべき」と指摘した。


午後は、小・中・高校の各現場における法教育授業の実践報告が行われた。質疑応答では、教員と弁護士が活発に意見交換し、法教育に関する具体的な論点が提示された。


わずか一年の間に、予想以上のスピードで法教育が学校現場に浸透し、展開していることを印象づける意義深いセミナーであった。


市民のための法教育委員会 委員
池田 耕一郎