令和元年台風第19号災害に関する緊急会長談話

本年10月12日から13日にかけて各地を襲った台風第19号による記録的な豪雨等に伴う災害によって亡くなられた方々に謹んで哀悼の意を表するとともに、被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。


この度の台風による災害は、1都12県で大雨特別警報が発令されるなど、記録的な大雨によって、河川の氾濫、大規模な浸水、土砂崩れ、竜巻の発生等による甚大な被害が広範囲に及び、いまだその全容が把握できない状況にあります。被災地の方々は大きな不安の中で過ごされていることと思います。今後、国及び各自治体等による被災者の救済、生活支援、インフラの復旧等が速やかに進み、被災者の皆様の生活が一日も早く再建されることを願っています。


当連合会は、本日、この度の台風被害に関して災害対策本部を立ち上げました。各地の弁護士会及び弁護士会連合会と当連合会は、これまでの地震災害や、西日本を中心に発生した平成30年7月豪雨災害において、被災者の皆様の生活再建のために、的確な情報提供、法律相談、必要な法令等の適用や制度改善等の立法提言等を行ってまいりました。


この度の台風による被災に際しても、過去の震災や災害における支援活動で培ってきた経験を活かし、各地の弁護士会等、さらには各自治体や日本司法支援センター(法テラス)、昨年協定を締結した全国市長会をはじめ被災自治体など関係諸機関と連携し、被災地及び被災者の方々の支援に全力で取り組んでまいります。


当連合会は、被災地域の一刻も早い復旧の実現を願うとともに、被災者の皆様の生活再建に資する法令等の速やかな適用を求め、適切な法的支援に尽力する決意です。



 2019年(令和元年)10月15日

             日本弁護士連合会
           会長 菊地 裕太郎