岡山弁護士会と岩手弁護士会の弁護士の逮捕にあたっての日弁連コメント

2012年(平成24年)12月10日

日本弁護士連合会

 

 

 

本日、岡山弁護士会に所属する弁護士が、公文書変造・同行使罪及び有印私文書偽造・同行使罪の疑いで岡山弁護士会から刑事告発され逮捕されました。また、同弁護士会によると、これらの被疑事実は、依頼者への預り金の精算を免れる目的であったと考えられるとのことです。



これらの報道及び弁護士会での調査にあることが真実であるとすると、弁護士に対する信頼を著しく損なうものであり、誠に遺憾です。そして、先週6日には、岩手弁護士会に所属する弁護士が依頼者からの預り金を着服したとして業務上横領の疑いにより逮捕されるなど、この間、弁護士による詐欺・横領などの不祥事が各地で相次いで明らかになっていることを、当連合会では、極めて重大な問題として厳粛に受け止め、事実把握と再発防止のための方策を検討しています。



改めて、当連合会は、弁護士に対する信頼の回復をめざし、弁護士会とも連携しつつ、弁護士の職務に関する倫理と行為規範(弁護士職務基本規程)の徹底を図る所存です。