死刑執行に関する会長談話

法務省は、本日、死刑確定者2名に対し刑を執行した旨発表した。


当連合会は、1997年11月19日、国際人権(自由権)規約および国連決議に従い、死刑に直面する者の権利保障に関する立法の整備や死刑に関する情報の公開をはかるなど死刑に直面する者の権利保障のための対策をすみやかに講じるべきこと、少なくともそれまでの間は死刑執行を差し控えるべきことを、政府に要望した。


以来、再三にわたる当連合会の同旨の要望にもかかわらず、何ら事態の改善を見ないままに再び死刑が執行されたことは、誠に遺憾であり、当連合会は重ねて今後の死刑の執行を差し控えるべきことを強く求めるものである。


1999年(平成11年)12月17日


日本弁護士連合会
会長 小堀 樹