並木俊守元弁護士に対する東京地裁の有罪判決を聞いて

事件の相手方から、その事件に関して報酬を受けとるということは、依頼者に対する最大級の裏切りであり、弁護士として最も避けなければならないことだ。今、日弁連は弁護士が市民に親しまれ、市民生活に不可欠のパートナーとなるよう努力しているが、それには弁護士が市民から信頼されることが大前提。日弁連としても、二度とこのような事件が起こらないよう、弁護士の公共性と責任につき会員の自覚を促すよう努力しなければならないと考えている。


1992年(平成4年)4月9日