島田事件再審開始決定に対する検察官の特別抗告断念にあたって

本日、赤堀政夫氏の請求にかかるいわゆる島田事件について、再審開始を支持する旨の東京高等裁判所の決定に対し、検察官は、特別抗告を断念した旨を発表されました。


本件については、これまでの審理の経過に鑑み、昨年5月の静岡地方裁判所の開始決定をそのまま確定させ、直ちに再審公判に移行すべきであったことからみて、今回の検察官の決断は、当然のことであるとはいえ、心から歓迎すると共に、来たるべき再審公判においては、その速やかな進行に協力されるよう期待するものであります。


当連合会は、今後共、赤堀氏の冤罪が1日も早く晴らされるよう、全会員及び国民の皆さんと共に、全力をあげて弁護活動を支援し、協力していく決意であります。


1987年(昭和62年)3月31日


日本弁護士連合会
会長 北山六郎