「商標審査基準」改訂案に対する意見書

 

2016年2月17日
日本弁護士連合会

  

本意見書について

出願された商標の特許庁における審査の際の基準である「商標審査基準」は、より適切な審査を遂行する観点から、状況に応じて見直すこととされています。


この間の状況として、音商標などの新しいタイプの商標出願が開始され、また、政府・知的財産戦略本部「知的財産推進計画2015」(2015年6月19日決定)においても、商標審査の予見可能性と一貫性の向上や、ユーザーにとっての明確性の向上のための改訂が掲げられたこと等を受けて、特許庁所管の「商標審査基準ワーキンググループ」では、近時の裁判例等の動向も踏まえた改訂が検討されてきました。


この度、その改訂案が取りまとめられ、パブリックコメントに付されましたので、当連合会はこれに対する意見書を2016年2月17日付けで取りまとめ、同年2月18日に特許庁に提出いたしました。

 

本意見書の趣旨

改訂案の示す基本的な考え方及び判断における考慮要素は、近時の裁判例や審決例を踏まえて具体的に記載されており、賛成する。ただし、改訂案が現在の実務に沿った基準となっていても、今後の実務、運用の集積により更なる改訂の余地がある部分もある。

 

 

(※本文はPDFファイルをご覧ください)