東京拘置所死刑確定者心神喪失に関する人権救済申立事件(勧告)

法務大臣宛勧告

2011年1月27日


 

東京拘置所に収容中の袴田巖氏が、妄想性障害に罹患していることに対して、適切な医療が受けられていないことは人権侵害であるとし、また、本人の症状は深刻で「心神喪失」の状態にあると認められるため、 死刑執行の停止と適切な医療を受けさせることについて法務大臣に勧告した事例。

 

執行後照会に対する回答

法務大臣

<法務省矯正局総務課長名回答・2011年11月29日>



本年1月27日付け勧告については、御意見として参考にさせていただいております。



なお、死刑確定者の健康状態については、法務省の関係部局において、常に注意を払い、必要に応じて、医師の専門的見地からの診療等を受けさせるなど、慎重な配慮を行っているものと承知しております。