仮上陸許可を受けたパキスタン人の上陸防止施設における処遇に関する人権救済申立事件(勧告)

法務大臣、東京入国管理局成田空港支局長宛勧告

1999年7月22日


パキスタンにおいて宗教的理由により迫害を受けているとして、日本に庇護を求めて来日したパキスタン人で、東京入国管理局が、仮上陸許可を出すまでの間、九ヶ月にも渡って上陸防止施設に収容していたため、精神の平衡を保てなくなりPTSD等の診断を受けているものについて、法務省等に対し、同人の病状が治癒するまで、面接または出頭を求めることを控えることなどを勧告した事例。