精神障害のある人への偏見による人工透析拒否人権救済申立事件(警告・勧告・要望)

医師T宛警告、宮崎県立病院院長宛勧告、厚生大臣・宮崎県知事宛要望

1994年1月21日


人工透析が必要とされている患者に対して、その患者が精神障害故に人工透析についての理解力や自己管理能力が困難であるとして人工透析を拒否し他院に転送し、その後再度救急入院してきた同患者に対して、緊急に人工透析が必要であるのに同じ理由で拒否し他院へ転送したため、同患者が死亡したことに関して、人工透析を拒否した医師に対して精神障害者への偏見により当該患者の生存権等を著しく侵害したとして強く反省を求めるとの警告を、同医師が勤務していた病院に対して再発防止のための勧告を、厚生省及び県知事に対して再発防止を徹底すべきことなどの要望を行った事例。