司法修習生のみなさんへ 法律事務所への入所活動の進め方

日本弁護士連合会
若手法曹センター


はじめに

法律事務所への勤務弁護士としての入所活動の進め方について、一般的な流れと留意点を説明します。
法律事務所の場合は企業と異なり、特に採用のための人員を確保しているわけではなく、通常業務の時間を割いて対応しているのが一般的です。司法修習生の増員に伴い採用事務所側の対応の負担も重くなっていますので、このことに配慮して入所活動を進めていただければと思います。


1 採用情報の収集

まず、法律事務所の採用情報を集めましょう。近時は、日弁連ホームページ上にある「ひまわり求人求職ナビ」や各弁護士会のホームページ、各事務所のホームページなどで採用予定を公表している事務所(公募事務所)が少なくなっているため、早い時期から公募事務所以外の採用情報を集めることが肝要です。新規登録弁護士を対象としたアンケート結果等によると、知り合いの弁護士(法科大学院の実務家教員、修習指導担当弁護士など)や他の修習生などあらゆるツテを頼ることが必要と考えられます。頼られた方に迷惑をかけるのではないかと遠慮がちにしていると、採用につながる情報を入手することは非常に困難です。直接の知り合いだけでなく、間接的なツテであっても臆することなく頼りましょう。
応募したい事務所が見つかったら、採用予定数、事務所の規模や修習期別の弁護士構成、取扱分野などの情報も、事務所にコンタクトする前に収集しておきます。


2 法律事務所へのコンタクト

情報を収集したら、その事務所にコンタクトして訪問を申し込みます。
近時、司法修習生からの問い合わせが多く、採用事務所側でも電話対応に追われて業務に支障が出るという事態も生じています。そのため、事務所によっては、電話、メール、FAXのほかエントリーシートの送付などのコンタクト方法が指定されている場合があります。日弁連の「ひまわり求人求職ナビ」や各弁護士会のHPの求人情報欄、各事務所のHPでこれらの方法が指定されている場合はそれに従ってください。


3 事務所訪問の申込み

2のコンタクト方法に従い事務所に実際に連絡して、事務所訪問を申し込み、訪問の予約を取ります。
訪問申込みの際は、氏名、修習期、修習地のほか、必要に応じて、出身校(大学、法科大学院、場合によっては高校)、社会人歴、どこで採用情報を知ったかなどの情報を提供することが一般的です。紹介者がある場合はそのことも伝えると効果的です。
事務所によっては、訪問受け入れの際に書類選考をするところもあります。
訪問を受け入れてもらい事務所訪問の日程が決まった場合、事務所から提出書類等の要請がある場合はそれに従ってください。


4 事務所訪問について

事務所訪問は、実際に事務所の様子が分かるとともに,自己アピールができる絶好の機会です。
志望動機、どんな弁護士になりたいか、どんな仕事をしたいかなどは、どこの事務所でも聞かれる質問です。また、その事務所に入りたいと思った動機など、その事務所の特長や個性などを踏まえたアピールもできると良いでしょう。
なお、事務所の待遇や採用条件、採用手続・スケジュール、事務所の取扱分野や構成メンバーなど知りたいことは積極的に尋ねてください。


5 訪問後の手続について

事務所訪問後どのような手続・スケジュールで採用が進むかは事務所ごとに異なります。一度の訪問で決めるのではなく、二度、三度の事務所訪問と複数の所属弁護士の面接を経て、お互いの希望が合えば内定となるというプロセスが一般的でしょう。
内定を受諾する際には、待遇等の条件についてお互いしっかり確認しましょう。
やむを得ない事情で内定を辞退する場合、速やかに事務所に連絡するなど事務所側の被る迷惑を最小限とするよう十分な配慮をお願いします。