中国 山口県弁護士会

山口県弁護士会

〒753-0045 山口市黄金町2-15
TEL 083-922-0087
FAX 083-928-2220
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1 はじめに

山口県は本州最西端に位置し、その面積は6110平方キロメートル(全国比1.6%)であり、三方を海に囲まれ、地勢的には山陰沿岸部、山陽(瀬戸内海)沿岸部、山間地に分かれています。

 

県内人口は約140万人です。

 

山口県では都市が分散して発達しており、県庁所在地である山口市に人口や経済が一極集中しておらず、防府市、下関市、宇部市、周南市、光市、岩国市、柳井市、萩市等に分散しています。

 

他県や大都市への交通のアクセスは至便であり、山陽新幹線、空港(山口宇部、岩国錦帯橋、萩・石見、北九州)もありますし、県内の道路も全般的に整備されています。特に、高速道路網へのアクセスの利便は良く、中国道、山陽道の各インターチェンジがあり、その他一般道路も相当整備されています。他方、電車・バス等の公共交通機関は十分整備されているとはいえず、弁護士活動には自動車が不可欠です。

 

このような都市の分散型発達の影響で、弁護士も各都市に分散して事務所を構えています。そのため弁護士会も、山口、宇部、下関、岩国及び周南の5地区会を設け、それぞれの地区に応じた事務を分掌しています。

 

これら「地区会」は独立性が高く、地区会が日常の会員間の互助を担っています。

 

山口県弁護士会では委員会活動が活発で、一人の会員が複数の委員となって、少ない人数で日弁連からの過大ともいえる要望をこなす一方で、誰でも弁護士に相談できる環境作りを目的として「出前講義」事業を行うなど独自の活動も行っています。

 

日本で最も会費が高い単位会として揶揄されることもありますが、それだけ市民に貢献できる事業を行っているということでもあります。

 

なお、これらの委員会活動については、「TV電話会議システム」「パソコン会議システム」の活用により、一堂に会さなくとも各地区会から会議に参加することができます。

 

また、各地区会には日弁連のライブ研修の受信設備があり、研修体制も整備されています。若手会員間での勉強会も開かれています。

 

各地区会には弁護士会職員が常駐しており、各会員へのサポート体制も整っています。

 

2 山口県弁護士会の弁護士

会員数は約160名です。

2005年度以降に入会者が急増しており、2005年当時の会員数80名と比較すると倍増しています。

 

(2)各地区会の状況

次に、各地区会の様子を説明します。

 

1. 山口地区会(山口市、防府市、萩市ほか)

県庁所在地で文化都市でもある山口市を中心とする地区会であり、これに防府天満宮のある防府市、長州藩の本拠がかつてあり松下村塾のあった萩市などが加わります。

 

山口市は、市内を流れる一の坂川で蛍が乱舞するような自然環境に恵まれた所であり、近年はこの環境の良さに誘われて都会から移住する人も少なくないようです。

 

地域人口は約40万人、会員数は約60名で、近年入会者が最も増加している地区会です。山口高校と防府高校との微笑ましくなるような学閥の争いもあるようです。

 

法テラスの山口地方事務所があり、現在スタッフ弁護士3名体制です。

 

裁判員裁判と労働審判は現在本庁のみで行われています。

 

山口市に少年鑑別所があることから、少年当番弁護士として出動する機会があります。

 

地区内には、山口地家裁本庁と簡裁、萩市に地家裁支部と簡裁、防府市と長門市に簡裁があります。

 

2. 宇部地区会(宇部市、山陽小野田市、美祢市ほか)

セメント業等、化学工業で発展している地域で、中心にある宇部市は山口宇部空港を擁し、東京までの時間的距離は極めて短いです。

 

地域人口は約26万人、会員数は約13名です。

 

地区内には、宇部地家裁支部と簡裁、山陽小野田市と宇部市船木に家裁出張所と簡裁があります。

 

被疑者国選制度は宇部地区会の会員だけでは賄えず、山口地区会の会員が応援出動しています。

 

3. 下関地区会(下関市)

源平舟合戦で有名な関門海峡を抱える県西端の都市である下関市を担当する地区会であり、地域人口は単市としては最も多く約27万人です。

 

関門海峡を挟んで福岡県が対岸にあり、小倉までJR在来線で15分、博多には新幹線で30分弱で行けることもあって、九州の経済圏域内にある街です。福岡県弁護士会北九州部会との交流も盛んです。

 

会員数は約40名で、地区内には下関地家裁支部と簡裁があります。

 

現在、下関地裁支部で裁判員裁判と労働審判が実施されるよう運動を強めています。

 

下関市は日本海と瀬戸内海に挟まれるという日本でも珍しい都市で、「ふぐ」、鯨を中心として海産物が非常においしい地域であり、近年では「あんこう」が名物となっています。

 

風光明媚な歴史ある地域です。

 

4. 岩国地区会(岩国市、柳井市ほか)

錦帯橋で有名な錦川を抱える岩国市を中心とする地域であり、山口県の東端に位置します。

 

地域人口は合計約22万人、会員数は約20名です。

 

地区内には、岩国地家裁支部と簡裁、柳井市に家裁出張所と簡裁があります。

 

岩国市は広島県に近いため、広島県内の裁判所の事件を担当することも多い地域です。特に広島の西端である大竹市は、広島市内よりも岩国市の方が近く、岩国地区の弁護士に相談や依頼をすることも多くあります。

 

担当地域が広いこともあり、被疑者国選事件では負担が少なくありませんが、若手弁護士が中心で頑張っています。

 

また、米軍基地を抱えており軍属に関わる事件もあります。

 

5. 周南地区会(周南市、下松市、光市ほか)

瀬戸内海側に位置し、石油コンビナートを中心に経済活動が盛んな周南市を中心とする地域です。単身赴任族が多く、飲み屋街も発達しています。

 

地域人口は約25万人、会員数は約30名です。

 

地区内には、周南地家裁支部と簡裁があります。

 

瀬戸内海に面していることから、気候は温暖であり、内海ふぐやひらめを中心とする魚介類やみかん等の果物がおいしいところです。

 

3 登録については?

山口県においても弁護士の数が急増してはいますが、被疑者弁護や委員会活動などで手薄な地区会も少なくありません。山口県は、吉田松陰や高杉晋作を初めとする若者が明治維新を成し遂げた長州の地です。市民の人権を護るという弁護士本来の使命を持った若者(に限りませんが)であれば、山口県弁護士会に登録されることについては歓迎したいと思います。但し、そのような志を持たないまま単に地方だからあるいは利己的な動機から登録を希望される方にとっては、高額な会費を納めなければならないこともあり厳しい結果となるかもしれません。

 

また、女性会員は約16名(全会員の約10%)であり、女性会員の活躍の場がまだまだ十分にある単位会です。

 

4 山口県で就職活動をお考えの修習生の方々へ

山口県での就職、独立開業に当たっては、他県出身でも志を持った方については懐深く受け入れる土壌がありますが、就職・開業前からの人脈作りや情報収集を丁寧にすればするほど、小規模会ならではのフォローもなされやすくなるといえます。

 

また、近年、かなりの新入会員が入会しているため、勤務弁護士を採用する事務所は大変限られておりますので、就職活動は早めに取り組まれることをお勧めします。

 

5 就職・開業についてのお問い合わせ先

山口県弁護士会事務局(担当・福田)
TEL 083-922-0087

E-mail office@yamaguchikenben.or.jp
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