相談・依頼のポイント
早めに法律相談を
法律上の問題は、健康の問題と似ています。どちらも日頃からの注意が必要です。日頃から健康管理につとめ、1年に何度か健康診断を受ける人が万一病気になったとしても、その病気は比較的軽いうちに発見され、適切な治療を受けることができます。
法律上の問題についても、トラブルになるまえに弁護士に相談し、その問題がどんな意味をもっているのか、どんな法律上の手当てをすればよいのかといったことを知っていれば、たいていの紛争は避けることができるはずです。
弁護士ヘの相談の時期が遅れたために、紛争が複雑・長期化し、必要以上のコストがかかるということもよくあるのです。弁護士は、日常の活動のなかで法的知識を活用し、解決のノウハウを持っています。トラブルを予防するには、こうした豊かな経験をふまえた弁護士の意見がいちばん頼りになるはずです。
事件単位で個人から受ける初めての法律相談で、事業に関する相談を除くものを初回市民法律相談といいます。このときの相談料は、おおむね30分で5000円です。早めに弁護士による相談を受けることをおすすめします。
相談には予約を
弁護士の事務所を訪問する場合には、事前に電話で予約を入れてください。弁護士は法廷に出かけたり、あるいは現地調査に行っていたりして事務所にいない場合も多く、また他の依頼者の相談を受けている場合もある
からです。
どんな事件が得意なのかなど遠慮せずに質問して下さい。貸金、売掛金、離婚、相続、借地、借家など一般的な問題はたいていの弁護士が取り扱っています。ただし、外国との契約や特許に関する事件などの事件は、その専門の弁護士に頼んだほうが効率的で事件の処理もうまくいくでしょう。
書類はなるべく多く持参
弁護士に法律相談をしたり、事件を依頼するときは、事実を正確にありのままに伝えてください。また、事件に関係すると思われる書類は、コピーでも結構ですのでなるべく多く持参してください。有利なことだけでなく、不利なこと、知られて恥ずかしいことや、秘密であっても打ち明けてください。依頼者の方の秘密も含めた正確な事実を把握できなければ、弁護士も適切な法律上の判断や問題へのアドバイスをすることができないからです。
弁護士は、依頼者や相談者の秘密を守ることを義務づけられており、その秘密をもらすことはありませんので、安心してください。
また、弁護士に会う前には、自分なりに事件を整理し、できれば要点をメモ書きにしておくとよいでしょう。そうすることによって、法律相談の時間が長引かなくて済み、弁護士も事実を正確に把握することができるので、より適切な法律判断が可能になります。