法科大学院制度を中核とする新しい法曹養成制度の充実・発展に向けた取り組み(法科大学院センター)
活動の概要
2004年4月、法科大学院制度がスタートしました。
21世紀の日本の司法を担う、質・量ともに豊かな法曹を養成することを目的に導入された新しい法曹養成制度では、従来の司法試験という「点」のみによる選抜から、法学教育、司法試験、司法修習を有機的に連携させた「プロセス」としての法曹養成が目指されています。
そのなかで法科大学院は、法曹養成に特化した教育機関として、制度の中核に位置づけられています(法科大学院の教育と司法試験等の連携等に関する法律(平成14年法律第139号)2条1号)。
日弁連では、「国民の社会生活上の医師」として、社会の幅広い需要に応える多様で質の高い法曹を養成するという目的に沿って、法科大学院制度を中核とする新しい法曹養成制度を充実・発展させるため、2000年12月に「法科大学院センター」(当初の名称は「法科大学院設立・運営協力センター」)を設置し、以後、法科大学院制度の充実・発展にむけて、主体的かつ積極的な取り組みを続けています。
具体的に、法科大学院センターでは、(1)新しい法曹養成制度の改善に向けた取り組み、 (2) 法科大学院の実務家教員への支援、(3) 新司法試験の在り方の検討、(4) 法科大学院生に対する経済的支援策の検討等を行っています。
詳しい活動内容や最新の情報
1 新しい法曹養成制度の改善に向けた取り組み
法科大学院を中核とする新しい法曹養成制度は、多様な経験や能力を持った法曹を生み出すなど重要な成果をあげる一方、法科大学院教育の司法試験対策への傾斜、法科大学院志願者の減少等、さまざまな課題を抱えており、緊急に改善を要すべき状況にあります。
日弁連では、法科大学院の定員削減、地域適正配置、新司法試験の出題や合否判定の在り方、予備試験の運用の検討、法科大学院と司法修習の実務教育の連携等、法科大学院・司法試験・司法修習を含む法曹養成制度全体の課題・問題点について、研究及び提言を行っています。
また、日弁連法務研究財団をはじめとする法科大学院の第三者評価機関に対しても、必要な協力を行っています。
2010年3月から6月にかけて、新たな法曹養成制度の問題点・論点を検証し、これに対する改善方策の選択肢を整理するために法務省及び文部科学省により設置された「法曹養成制度に関する検討ワーキングチーム」に、日弁連からは委員1名を派遣し、必要なバックアップを行いました。
同ワーキングチームが発表した「取りまとめ」に基づいて、2011年5月25日に設置された「法曹の養成に関するフォーラム」にも、日弁連からは有識者委員の推薦やオブザーバーを派遣し、引き続き必要なバックアップを行っています。
2 法科大学院の実務家教員への支援
日弁連では、実務基礎科目に関する教材作成をはじめ、法科大学院の実務家教員に対する各種の支援活動を行っています。
実務家教員が実務科目の教育内容や教育方法について情報・意見交換を行う場として、各種の意見交換会や研究会を定期的に開催しており、2010年度は、ローヤリング科目の教え方についての研修会と、法科大学院と司法修習の実務教育の連携・法曹倫理・ローヤリングをテーマに実務家教員研究交流集会を開催しました。
また、「実務家教員ネットワーク」(2011年6月現在、約430名が登録)を構築して、メーリングリストを通じて有益な情報を随時提供し、実務家教員同士が自由に情報・意見交換できる場を設けています。
3 新司法試験の在り方の検討
日弁連では、新司法試験の出題の具体的な在り方についても検討を重ねています。2004年に「新司法試験問題案検討シンポジウム」を開催して以後、毎年、新司法試験の結果発表後に異なるテーマで「新司法試験シンポジウム」を開催しており、 2010年度は、「短答式試験はこのままでよいのか?~いま短答式から新司法試験のあり方を問い直す~」というタイトルの下、短答式試験の出題の在り方について検証しました。シンポジウムで出された意見は、適宜とりまとめて、司法試験委員会に提出しています。
また、試験問題の出題のあり方のみならず、新司法試験の合否判定の在り方についても検討し、提言を行っています。
4 法科大学院生に対する経済的支援策の検討
日弁連は、2010年5月28日に開催された第61回定期総会で「市民の司法を実現するため、司法修習生に対する給費制維持と法科大学院生に対する経済的支援を求める決議」を採択しました。
上記決議に基づき、日弁連では、法科大学院生に対する奨学金や法科大学院の入学金・授業料の減免等、法曹志望者にとって法科大学院入学後から就職までの資金繰りを計画するうえで有用となる経済的支援制度を紹介するパンフレットを作成しました。
5 新しい法曹養成制度に関する意見書
準備中です。
6 法曹養成対策室報
日弁連法曹養成対策室では「法曹養成対策室報」を刊行しています。
現在の法曹養成の各段階における重要な問題点を概観し、あわせて日本同様に取り組まれている諸外国の法曹養成制度改革の現状を報告した論考・資料等を掲載しています。
7 法科大学院一覧
8 新しい法曹養成制度の概要
9 関係法令
準備中です。