山鹿ひまわり基金法律事務所(熊本県)

→所在地
〒8610517 熊本県山鹿市大橋通201番地 岩野ビル2階(TEL 0968-48-1050/FAX 0968-48-1056)


→開設
2004年10月5日


→初代所長
長谷山尚城  2004年10月~2008年1月


→2代目所長 
岡部秀幸  2008年2月~


→人口
熊本地方裁判所山鹿支部内人口…130,980人(2003年3月末現在) 


山鹿市人口…約5万8000人(2005年1月現在)


→交通
熊本市中心部より車で約1時間
福岡市中心部より車で約1時間半(高速利用の場合)
熊本空港より車で約1時間(高速利用の場合50分)
熊本交通センターより、産交バス山鹿行きで約1時間半(終点:山鹿営業所)


長谷山弁護士から事務所の紹介

事務所外観(自慢の大型看板)

事務所外観(自慢の大型看板)

【はじめに】

私は、2004年10月5日に、熊本県山鹿市において、山鹿ひまわり基金法律事務所を開所いたしました。
私はもともと困っている人の役に立ちたいと考えて、法曹になることを目指したのですが、なかなかどんな法曹になりたいのかという未来像が抱けませんでした。当初は、裁判官になることも考えていたのですが、実務修習などを通じて、裁判所にまでいく事件は意外に少なく、その手前の段階で困っている人の身近にいられるのは弁護士ではないか、と考えるようになり、その中でも、弁護士の援助が必要なのに弁護士に頼む機会さえなかなかない、地方のゼロワン地域の公設事務所の弁護士になろうという決意が固まってきました。そこで、2002年10月に、協力事務所であった東京あおば法律事務所(現:今村記念法律事務所)にて勤務を開始し、それから約2年後、熊本県山鹿市において、山鹿ひまわり基金法律事務所を開所し、現在に至っております。


【山鹿・菊池地区の概要】

1.山鹿市とは


山鹿市と言って場所が分かる人はほとんどいないと思いますが、山鹿市は、熊本県の北部に位置し福岡県に接しています。それほど熊本市からは離れておらず(30キロメートルほど)、電車こそ通っていませんが、同市の中心部からは九州産交バスを利用して1時間半、自家用車を利用して1時間程度で到着するため、他の公設事務所よりは交通の便に恵まれていると思います。


2.管轄区域


当事務所の管轄地域は、山鹿市、菊池市の一部(どちらも平成の大合併により、大きくなりました)鹿本郡植木町の三市町であり、面積は16平方キロメートル、人口は約13万人弱います。なお、616平方キロメートルというのは、東京23区より少し広い位の面積にあたります。


私が赴任してから1年半ほどの間は、私しか弁護士がいませんでしたが、2006年4月から、熊本市内の弁護士法人の支店が出ており、ようやく事務所が2つになりました。但し、同法人の支店にも、まだ常駐をしている弁護士がいないため(週に3日ほど交代で弁護士が来ています)、2006年5月時点で、山鹿支部管内に常駐している弁護士は私一人という状況には変わりありません。


3.山鹿市の名物


山鹿市は灯籠祭りと温泉が非常に有名です。 灯籠祭りは30万人を超える観光客が訪れる夏のお盆の有名なお祭りです(この2日間のみ急に若い人が増えて驚きます)。古くは古代景行天皇(西暦100年頃)が山鹿の地を訪れた際、まわりが暗くて足元が不安だろう、ということで女性の頭上に灯籠をつけて踊る事で道を照らした、という言い伝えのある由緒ある伝統的な踊りです。浴衣姿の女性が頭上に灯籠をかぶり、ゆったりとしたメロディーにあわせて踊る姿は非常に幻想的で優雅で素敵なものです。


また、温泉ですが、山鹿を一度訪れればその数は一目瞭然です。車で走っていてもあちらこちらにあります。価格も300円前後と非常にお手頃で、どこのお風呂も家族連れで賑わい市民の集いの場になっています。私も必ず車にはタオルや着替えをいれた温泉セットを常備していて、出かけた帰りや仕事帰りに疲れたときには、よく利用しています。


山鹿の湯は無色無臭でくせがなく、若干とろみがあって湯上がりにお肌がしっとりするのが特徴です。山鹿に赴任して以来、温泉に入る機会が非常に増えたので、最近ではよその温泉地のお湯を批評できるまでのいっぱしの温泉通(!?)になりました。その温泉通の(地元びいきの)評価によれば、山鹿こそ熊本県ナンバーワンの泉質ではないか、と自負しております。温泉好きの方には、ぜひ、一度、山鹿の温泉に入って頂いて、山鹿の温泉のすばらしさを知って欲しいと思っております。


4.地域の産業


山鹿は農業、特に米作が盛んな地域です。


また、米作以外にも、管内は熊本の中でも特に果物栽培が盛んな地域でもあります。4~9月にはスイカ、10~3月にはミカン、12~2月にイチゴ、6・7月にメロン、7~9月に梨、桃、ぶどうと年中美味しくて安い果物を楽しむことができます。このように、地元の新鮮な野菜や米を食べられるのは非常に嬉しい事ですが、山鹿は内陸であり、残念ながら魚に関しては恵まれていません。そこで、海の物はそれほど期待せず、山の物を堪能しております。


【事務所の概要及び仕事の状況、やりがいについて】

1.当事務所は開所以来、弁護士1名と事務職員2名の3名体勢で活動してきましたが、現在は、事務職員として正社員2名とアルバイト1名を含めた4名で活動しております。事務所の面積は120平方メートル弱あり、かなり余裕のある作りとなっており、引き継ぎなどの際にももう一人の弁護士の執務スペースもあり、問題は生じないと思います。  
月平均の新件の相談件数は20件くらいといったところですが、そのうち、クレサラの相談が半数くらいを占めます。
クレサラの案件が多いため、相談件数の6割以上が受任となっており、他の公設事務所のような殺人的な仕事量ではありませんが、それなりに忙しい日々を送っています(おかげさまで経営も問題ありません)。


2.私が来る前には、山鹿地区は、熊本市から車で1時間程度という距離であり、そもそも弁護士に対する需要がないのではないか、という意見もありましたが、それは弁護士側の見方に過ぎませんでした。依頼者、中でも多重債務者が、車で一時間かけて弁護士に相談に行くというのは、我々、弁護士が思っている以上に大変なことなのです。開所以来、何度も、依頼者の方から、「弁護士の先生が来てくれて良かった。」というような発言を頂きましたが、そういう言葉を聞くたびに、本当に、ここ山鹿市に来て良かったなと思います。   
私は、まだ弁護士4年目の駆け出し弁護士に過ぎませんが、4年目で、これほど多くの事件を依頼しされ、そのすべてを自分の責任で処理するという機会を得ることが出来たのは、ここ山鹿に来たからであることは間違いありません。こうした経験は、私の今後の長い弁護士生活においてもきっとプラスになることと思います。 


単に普通に弁護士としての仕事をしているだけで、こんなにも地元の人々から歓迎され、さらに、自分にとってもプラスになるという「おいしい話」はそんなにはないと思います。  
少し話は変わりますが、これから弁護士の数も増えていきます。しかし、それにも関わらず、弁護士過疎地域が解消されなかったとしたら、国民の弁護士に対する信頼も失われていくことでしょう。そのためには、日弁連や各弁護士会のバックアップもさることながら、この問題に興味をもった弁護士が、実際に弁護士過疎地に行くという決断が必要なのです。この決断を下すにはそれなりの勇気もいるとは思いますが、私自身は、本当に来て良かったと思っております(なお、家庭を持っている方は色々と迷われるとは思いますが、私の妻も来て良かったと言っております)。 この弁護士過疎問題に興味のある方には、ぜひ、公設事務所に応募していただき、我々と一緒にこの問題の解消に向けて取り組んで頂きたいと思っております。


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