留萌ひまわり基金法律事務所(北海道)

所在地 〒077-0042 留萌市開運町2丁目4番1号 センチュリービル2階
TEL 0164-42-3341
FAX 0164-42-3342

開設

2004年2月2日

 

所長

  • 初代所長
    大谷和広 2004年2月~2006年5月
  • 2代目所長
    足立敬太 2006年5月~2009年10月
  • 3代目所長
    川田浩一朗 2009年11月~2012年10月
  • 4代目所長
    猪瀬健太郎 2012年11月~2015年10月
  • 5代目所長
    二村沙絵 2015年11月~

人口

  • 旭川地方裁判所留萌支部内人口…51,253人(2005年10月末現在)
  • 留萌市人口…26,819人(2005年10月末現在)

交通

<旭川ルート>

旭川空港より空港バスでJR旭川駅(約40分。自家用車なら旭川駅または旭川鷹栖インターまで約25分)

  • JR旭川駅より
    ・JRにて約1時間20分(特急利用。1つめの停車駅、深川駅で留萌本線乗り換え)。
    ・留萌直行バスにて約2時間(一般道通行)
  • 旭川鷹栖インターより
    ・高速道(道央道、留萌道)にて約1時間30分
  • 旭川空港から
    ・一般道で約2時間30分
<札幌ルート>

新千歳空港よりJRでJR札幌駅(約30分)自家用車なら札幌中心部まで約45分

  • JR札幌駅より
    ・JRにて約2時間20分(特急利用。函館本線深川駅で留萌本線乗り換え)
    ・高速バス(1時間に約1本)で夏季約2時間30分、冬季約3時間
    ・自家用車にて約2時間15分から約2時間45分(高速道、一般道複数ルート有り)

足立弁護士から事務所の紹介

1. 留萌の現状

留萌地裁管内は、南は増毛郡から北は苫前郡までをカバーし、南北約130キロメートルの縦長の地形に管内人口約5万1千人(北海道の人口の約1%)が住んでいます。
過疎地のパターンにはいろいろあります(交通の便が悪い、基幹産業が衰退して働き口がなく人口流出が止まらない、高齢化と後継者不足など)が、留萌が過疎地である最大の理由は地場産業がふるわないことに加え、交通の便がよく北海道第1の都市札幌・第2の都市旭川どちらにも比較的簡単に出られるという「地の利の良さ」が仇となって地域の活力を両都市に吸い取られているのではないかと分析しています(さしずめ整備新幹線を誘致し新幹線駅を作ったのに発展の起爆剤とはならずむしろ東京など大都市への人口流出を招いているのと同じように)。
もっとも逆に言えば地の利自体がいいことは、過疎地にいながら都会の空気をたまに満喫できるというメリットがあります。札幌・旭川間を結ぶJRの幹線の駅深川まで出るJR留萌本線は残念ながらさほど便利ではないのですが、深川留萌自動車道(一部無料)は約3分の2が完成済・今後も留萌に向けて伸延予定で、完成の曉には旭川までほぼ自動車道のみ通行して1時間以内での移動が可能になります(ちなみに「車より熊の方が通行量が多い」ということはないと思います)。また2時間程度で札幌まで行ける地理的条件は、2時間程度の移動が首都圏で特に珍しくないことを考えると、あまり苦になる数字ではないと思います。
日常生活についてですが、まず銀行はメガバンクの支店・ATMは留萌にありませんが、事務所のはす向かいにコンビニのセブンイレブンがあるためセブン銀行のATMが使えます(他の公設弁護士にこの話をすると「セブンイレブンがあること自体うらやましい・・・」と言われることもあります)。今はやりのネット銀行と組み合わせて使えば都会と全く同じ24時間利用可・手数料フリーの生活が可能です。郵便局も徒歩1分の近くにあります。
テレビは地上波民放キー局すべてが映るので、報道番組・ドキュメントの視聴も問題ありません。ラジオについては、「FMもえる」というコミュニティFMがJR留萌駅2階から番組を配信しております。地域FMらしくパーソナリティ・DJは立候補制で女子高生から寿司屋の店員、近所の主婦まで様々です。
ネット環境についてはADSLでのブロードバンドが可能です。残念ながら光ファイバーの敷設は現在のところ未定とのことらしいです。
以上のように、「情報」と「インフラ」いう点では留萌は過疎地の中でもかなり恵まれたところではないでしょうか。


2. 取扱事件の特徴について

あまり景気がよくないという留萌の現状を反映し、やはり債務整理が多いです。過払金返還訴訟も多数ありますし、消費者相談など他の事件の相談を受けたところ家計が危機的状況で債務整理に発展するというケースもあります。その一方で請負代金支払請求などの一般的な民事訴訟案件、不動産絡みの案件、相続などの家事案件、消費者被害相談など分野を問わず満遍なくコンスタントに新件が入ります。


3. 相談案件について

事務所での相談はほぼ毎日1件程度こなしています。料金は1回5250円です。1回、ですので相談時間が30分・1時間だろうと3時間だろうと5250円です(もちろん例外あり)。これは前任者のスタイルをそのまま引き継いだ結果です。
ではなぜこのようなスタイルを採用しているのか。それはやはり「留萌ひまわり基金法律事務所が留萌地域の司法のセーフティネットを担っているんだ」という自負です。過疎地では、相談内容に納得できない人は巡り巡って当事務所に来る以外ないのです。それなら相談者にお金のことを気にしないでとことん話をしてもらって、こちらも出来るだけ時間をかけてわかりやすく説明してあげたい、と考えてのことです。
事務所経営や弁護士・事務員の仕事時間などに支障を生じるようなら変更も考えますが、今は特にその必要はないようです。


4. 受任案件について

相談案件の4~5割程度は受任に至っております。数字を逆に読むと5~6割は受任しないと言うことになりますが、これは相談自体で終わるケースや法律相談の範疇を外れる相談などがあるためであり、少なくとも弁護士が介入した方がいいと判断したケースではほぼ受任していると思います。
相談数・受任数いずれも留萌ひまわり基金法律事務所の存在が認知されてきたおかげなのか漸増を続けておりますが、それでも事務員2名体制で問題なく事務所が回る程度の忙しさで落ち着いており、事務所処理能力と受任案件数のバランスがとれております。また後述のように当番出動が少なく身柄の刑事弁護案件がほとんどないことから、急な遠出や接見のための移動がほとんどないということも事務所運営を助けていると言えます。


5. 刑事事件について

身柄国選事件の受任が全くないというのが当事務所の大きな特徴の一つです。というのは、身柄事件が全件旭川本庁に移送されてしまうからです(同じように破産管財事件も本庁事件になってしまうので現行の運用下では管財人に選任されることもありません)。
しかし今後被疑者国選制度が始まった場合、管内で逮捕勾留された被疑者へ当番弁護士として出動し、そのまま被疑者国選受任するケースでは結局本庁まで出かけて弁護しなければならなくなるという可能性が高いです。夏ならともかく冬場は移動も大変になりますし身柄は否応無しに本庁管内に移されてしまうのでは接見もままならなくなります。事案簡明なものなどは身柄事件であっても簡裁事件にすることも可能でしょうし、現行法上国選弁護人の引継(解任)が非常に困難という問題点を抱えているので、このあたりは是非旭川地裁において運用を考えていただきたい、と一審協議会あたりで働きかけたいと思っております。
また事件自体が管内でほとんどないのか、当番の出動依頼は1か月~2か月に1件あるかないかという程度です。結局当事務所が扱う刑事事件は道交法などの在宅事件くらいしかなく、いずれにしろ刑事事件が事務所全案件に占めるウェイトは小さいです。


6. 市役所などの法律相談について

過疎地の弁護士は市役所など行政の法律相談の強制割当が多くてスケジュールのやりくりが大変なのだろう、と思われる方も多いと思います。しかし全くの逆です。行政の法律相談はありません。留萌管内の行政主催の法律相談は、旭川本庁や札幌の弁護士が相談担当になってます。これはコンフリクト(利益相反)上の理由からで、当事務所に相談にこられてコンフリクトの問題が判明した時点で行政の法律相談を勧めることにしているからです。
もちろん最初は行政の法律相談に行き、「受任が必要」とアドバイスされた相談者が依頼を前提で来るというケースもあり、まさに「ひまわり基金法律事務所」の本領発揮となります。


7. 地元民の気質について

よそ者にも温かいというのは北海道人共通の気質だと思われますが、その中でも留萌人の気質は、こちらが恐縮してしまうくらい低姿勢で温厚です。そのため都会から来た弁護士が留萌の人々の生活スタイルに困惑させられる・・・という事態はあまりないでしょう。


8. 留萌を満喫

どの土地土地にもいいところというものはありますが、留萌の良さはそれこそいろいろあります。
まず海産物がおいしい。ウニ、昆布、甘エビ、鰊はもとより、ホタテは稚貝を北海道各地に出荷しているので実は北海道産=留萌産だったりします。北海道で取れる海産物は全て留萌支庁内で取れると言われております。おかげで町の寿司屋には隠れた名店が多いです。
農産物も米や野菜もおいしく増毛あたりではイチゴ狩りなども楽しめます。
温泉なら初山別、羽幌、苫前にオーシャンビューが楽しめる公営の温泉があります(某誌の読者ランキングで上位ランクインしたところばかりです)。ゴルフは私は今のところやらないのでよく分かりませんがゴルフコースもあります。天売・焼尻島の島の自然も満喫できます。
日本海沿岸ということで冬は吹雪くらしいのですが、幸いなことに?現時点では未体験です。
ヴァイオリニストの妻と2人で、留萌と北海道の生活を満喫しております。


9. 今後の抱負など

この文書を書いているとき(平成18年5月)は、まだ着任早々で暮らし始めて1か月の時期なので引継ぎをこなすので精一杯です。が、落ち着いてきたら予防法務的な観点からも、積極的に市民のなかに飛び込んで司法についての広報活動や各種啓蒙活動に関わっていきたいと思っております。


10. 公設事務所の魅力

公設事務所に行く魅力というのは、都会の駆け出しの弁護士にはとても考えられない体験ができるという点に尽きるのではないのでしょうか。「この町で自分が何をできるのだろう」考えただけでもワクワクするとは思いませんか?


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